スタンフォード技術革新センター英語講義聴講2009年度(2009年4月~6月)オリエンテーションが行われました。(2009年4月3日)

スタンフォード技術革新センター英語講義聴講2009年度(2009年4月~6月)オリエンテーションが行われました。(2009年4月3日)

 スタンフォード技術革新センター(以下SCTI)は、米国スタンフォード大学が運営する日本留学プログラムで、日米間の相互理解を深め、密接な関係を続けて行くために、日本と関わりを持つ上で必要となる知識・資質を身につけたアメリカの若い世代の育成を目的としています。毎年、約35名のスタンフォード大学生が来日し、同志社大学今出川キャンパス内のスタンフォード日本センターで学んでいます。  
  このSCTIが提供する英語講義に、毎年同志社大学生と京都大学生が聴講生として参加しています。今回、京都大学からは数多くの応募者の中から選ばれた11人が聴講生として講義に参加します。
  4月3日(金曜日)に、同志社大学今出川キャンパスにある明徳館で「同志社大学生と京都大学生の聴講生用オリエンテーション」、「SCTI学生と聴講生合同のアカデミックオリエンテーション」が行われました。さらに、同夕刻からは同志社大学アーモスト館(国登録有形文化財)でスタンフォード日本センター主催のウェルカムディナーパーティーが行われました。

 聴講生用オリエンテーションでは、聴講上のお知らせと諸留意点とともに、スタンフォード日本センター所長のホルバート先生から「アメリカの授業では、先生がしゃべり、学生も自由に意見を言いますが、日本の学生は先生の“えらいお話”を待っておとなしくしているようです。例として挙げますと、日本とアメリカの会社が交渉をした場合、アメリカの会社の人がしゃべるのが70%~から80%、日本の会社の人がしゃべるのが20%~30%。日本人はアメリカ人がしゃべり終わるのを待っているのですが、実はアメリカ人は途中で遮られるのを待っているのです。一方日本人は遮るのは失礼だと思って待ち、結果アメリカ人がだらだらしゃべることになる。そういう姿をある記事で『アメリカ人は卓球をしているが、日本人はボウリングをしている』と表現していました。日本人はボウリングをしているのでお行儀よく順番を待っている、というわけです。どうぞ、卓球をしてください。議論に参加してください。」とのお言葉をいただきました。

  SCTI学生と合同のアカデミック・オリエンテーションでは、SCTI学生の待つ部屋に同志社・京都大学聴講生がひとりずつ入り、簡単な自己紹介をして温かい拍手を受け、その後、講義を受け持つ先生方からの講義概要の説明がありました。SCTI学生も日本人学生との交流にたいへん興味を持っている様子で、積極的に聴講生に話しかける姿が見られました。

 18時00からのウェルカムパーティーでは、SCTI学生と同志社、京都大学の聴講生代表それぞれが挨拶をし、学生同士早速打ち解けて歓談に花が咲いていました。


聴講生向けのオリエンテーションで挨拶されるスタンフォード日本センター所長のホルバート先生

SCTI学生とのアカデミック・オリエンテーション

歓談するSCTI学生と聴講生、ボランティアの学生

ウェルカムディナーの席で挨拶する京都大学聴講生代表

SCTIとは

 SCTIは米国スタンフォード大学の日本留学プログラムとして1990年に誕生しました。日本との関わりを持つ上で必要となる知識・資質を身につけたアメリカの若い世代の育成を目的としています。参加学生は毎年約35名で、すべてスタンフォード大学の学生です。専攻は工学、自然科学、経済学、政治学、国際関係学等多岐にわたっていますが、技術系専攻の学生が多いのが特徴です。日本語教育にも力を入れており、来日前にはスタンフォード大学本校において日本語授業の履修が義務づけられている他、来日後は毎週8時間の日本語の授業が必修科目となっています。2006年夏より同志社大学今出川キャンパスに移動しました。

 京都大学生が聴講できる講義は、同志社大学今出川キャンパスのスタンフォード技術革新センターで行われています。これまで提供された講義例は以下の通りです。

  • 日本のイノベーション、政治経済学、日本の国際外交、日本の宗教、京都の建築・建築史等。

 講義の期間は4月~6月(募集:2月)です。募集要項・申請書は京都大学ウェブサイトの留学・国際教育のページ
  /ja/education/international/program/kcjsscti.htm
  ( 教育 > 留学・国際教育 > 京都大学生向けの国際教育プログラム > KCJS/SCTI講義の聴講 )
で公開します。また、留学生課でも配布しています。