ウイルス研究所シンポジウム「霊長類を用いた生命科学研究 - 最近の進展 -」を開催しました。(2009年2月18日)
京都大学ウイルス研究所は、医学部芝蘭会館山内ホールにてシンポジウム「霊長類を用いた生命科学研究 - 最近の進展 -」を開催し、生命科学研究者を中心に約100名の参加がありました。
シンポジウムでは、影山 龍一郎 同研究所長の開会の挨拶の後、以下の講演者らがそれぞれ研究トピックスを発表し、参加者と活発な討論が行われました。
- 「ウイルス感染症研究における非人霊長類実験の必要性」
甲斐 知惠子 東京大学医科学研究所教授 - 「HIV-1病原性におけるマクロファージの役割」
五十嵐 樹彦 同研究所教授 - 「SIVsmm Diversity as a Model for HIV-1Group M Diversity」
Dr. Cristian Apetrei, Associate Professor, Tulane National primate Reserch Center,USA - 「CTLエイズウイルス複製抑制効果:サルエイズモデルにおける解析」
俣野 哲朗 東京大学医科学研究所教授 - 「マーモセット免疫系の基盤整備」
垣生 園子 順天堂大学客員教授 - 「C型肝炎霊長類サロゲートモデル」
明里 宏文 医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター疾病制御研究室長 - 「アツルハイマー病の霊長類モデルの可能性」
中村 紳一朗 滋賀医科大学動物生命科学研究センター准教授 - 「ES細胞移植によるパーキンソン病治療法の開発」
高橋 淳 京都大学再生医科学研究所准教授
最後にシンポジウムを総括して寺尾 恵治 前医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター長から、霊長類を用いた研究の問題点と将来の展望について提言が述べられました。
質疑応答の様子