2月11日(水曜日)、12日(木曜日)の2日間、英国ロンドンの The Commonwealth Club にて日本学術振興会とブリティッシュカウンシルの主催による「2009日英学長会議 Japan-UK Education Symposium」が開催され、京都大学からは松本紘 総長および小寺秀俊 総長室長が出席しました。
本会議には、日本からは16大学および文部科学省等から合計49名が、英国からは University of Edinburgh等20大学および Higher Education and Funding Council等から合計46名が参加し、「変化する社会の要請と大学の教育研究-社会の多様なニーズにいかにして応えるか-」をテーマに、初日は3部会に分かれて熱心な討議が行われました。
松本総長は、第3部会「研究の国際化について」において、プレゼンテーションを行い、William Adams(三浦按針)に遡る日英両国の交流の歴史から現代の交流状況、資源の枯渇や環境問題に大学がどう取り組むべきか、iPS細胞研究を例に国際的視野に立った知的財産の社会還元等について発表し、英国側からはiPS研究に関する質問が相次ぎ、この分野への関心の高さが示されました。
夜には日本大使館においてレセプションが開催され、海老原紳 駐英大使の挨拶の後、両国の参加者が和やかな雰囲気の中で交流を深めました。
2日目は分科会討議の報告および質疑応答の後に「将来に向けて-日英学長会議2009から何を学ぶか」が全体討議され、その結果を受けて「次の段階に向けて」と題して Prof. Paul Wellings, Vice-Chancellor Lancaster University から学長会議の総括が行われ、次回日英学長会議は2010年に日本で開催することとなりました。
閉会にあたって、松本総長が日本側代表として挨拶し、次回、日本での再会を期すこととなりました。
閉会後、松本総長と小寺室長は、ロンドンに新設された「京都大学産官学連携欧州事務所開所式」に出席し、会場(於: The Royal Society) では小野元之 日本学術振興会理事長と会談の後に開所式に臨み、式典後の祝賀会では英国からの参加者および日本側出席者と歓談しました。
![]() セッションの様子 | ![]() 会議場の様子 |
![]() 松本総長の閉会挨拶 | ![]() レセプションにて |