化学研究所が「第108回研究発表会」を開催しました。(2008年12月5日)

化学研究所が「第108回研究発表会」を開催しました。(2008年12月5日)

講演会 会場風景

  化学研究所が、宇治キャンパスの木質ホールにおいて、第108回研究発表会を開催しました。

 冒頭、時任宣博 所長より「研究発表会は、研究成果の公開発表の場として重要であるだけでなく、所内の他の研究室がどのような研究をすすめているのか、お互いに詳しく知る良い機会でもあり、自分の研究内容を専門外の人にも分かり易く説明する良い練習にもなる。所外への研究紹介の場としてだけでなく、所内でも高めあう場として活用してもらいたい」との挨拶がありました。

 午前の部では、池ノ内順一 准教授による「細胞の極性形成に関わる膜ドメインの形成・維持機構」、阿久津達也 教授による「化合物の分類と設計のためのカーネル法」の講演が行われた後、京大化研奨励賞・京大化研学生研究賞の授与式ならびに受賞者3名による講演が行われました。また総合研究実験棟では70件のポスター発表が開催され、いずれのセッションも活発な質疑応答が行われました。

 午後の部では、水畑吉行 助教による「“重い芳香族化合物”の化学」、村田靖次郎 准教授による「開口ならびに内包フラーレンの合成と性質」、吉村智之 助教による「面性不斉エノラートを経る不斉合成法の開発」、倉田博基 准教授による「ナノティップ電子銃を搭載した走査型透過電子顕微鏡の開発と局所分析への応用」、齊藤高志 助教による「Aサイト秩序型ペロブスカイト酸化物AA'3B4O12の探索とその物性」、滝田良 助教による「チオフェン骨格を有するall-cisポリ(アリーレン ビニレン)の合成とその特性」と題した講演が行われました。

 本研究発表会は、所内を含む100名を越える参加者を得て、一般参加者にも分かり易く興味深い研究成果が発表され、活気ある発表会となりました。終了後は、教職員・大学院生等250名の参加を得て、研究発表会懇親会が宇治生協会館にて盛大に行われました。


ポスター発表 会場風景

時任宣博所長と受賞者3名