![]() 左から村井慶應義塾大学常任理事、京都大学の松本総長、尾池前総長 |
慶應義塾大学と本学の間で連携協定を締結した1周年を記念し、連携記念シンポジウムを開催し、約180名の参加がありました。
シンポジウムは、松本紘 京都大学総長及び村井純 慶應義塾大学常任理事の挨拶に始まり、実際に連携協定を締結した尾池和夫 京都大学前総長から「京都大学と慶應義塾大学の連携に期待する」と題するメッセージが述べられました。
最初に、「iPS細胞の可能性と課題」と題した講演では、山中伸弥 京都大学iPS細胞研究センター長からiPS細胞の開発までの経緯やiPS細胞の実用化への可能性について、岡野栄之 慶應義塾大学医学部教授からはiPS細胞を用いた脊髄損傷の研究について説明がありました。
次に、細田衛士 慶応義塾大学経済学部教授及び矢野誠 京都大学経済研究所教授により「経済学における学際研究」と題して、経済学の共通の分野で共同研究を行い、また、共同のプロジェクトを実施してきた経緯が説明されました。特に、経済学の分野におけるTOEFLともいうべき「経済学検定試験」の実施については、近年入試にも利用されるなど、大きな広がりを見せているという話がありました。
![]() | 左から山中京都大学iPS細胞研究センター長、岡野慶應義塾大学教授、矢野京都大学経済研究所教授、細田慶応義塾大学教授 |
最後に、慶應義塾大学の梅垣理郎 総合政策学部教授、大川恵子 メディアデザイン研究科教授、京都大学の水野廣祐 東南アジア研究所長、中村裕一 学術情報メディアセンター教授により、「ヒト・社会・地球、アジア100人の知連携ワークショップ ~アジアの明日をみんなで創る~」と題して、今後実施する予定のワークショップについての説明がありました。これは、アジア各国の人材を集め、連続ワークショップを行う取り組みで、このワークショップを通じて新しい人材を育成することを目的としています。
![]() | 左から中村京都大学教授、大川慶應義塾大学教授、水野京都大学東南アジア研究所長、梅垣慶應義塾大学教授 |
藤井理事・副学長
これら3つの講演は、慶應義塾大学と本学とが連携協定の締結前から行ってきた協力共同関係を発展拡充させてきたことが伺える内容でした。
本シンポジウムは、藤井信孝 京都大学理事・副学長による閉会の挨拶により閉会しました。
なお、第2回シンポジウムは慶應義塾大学で開催する予定です。