京都大学、英国ブリストル大と協力関係を構築 (2008年10月27日)

京都大学、英国ブリストル大と協力関係を構築 (2008年10月27日)

牧野教授とブラッドショー博士(ラングレー部長代理)

 京都大学は英国ブリストル大学との間で、産官学連携に関わる新しい協力関係を構築しました。

 この先駆的な協力関係は両大学において産官学連携を担当する、京都大学産官学連携センター(Innovative Collaboration Center; ICC)とブリストル大学研究・企業開発部(Research and Enterprise Development; RED)の間で構築されたもので、産官学連携に関わる情報交換、人的交流等を通じて、両大学の産官学連携活動を一層進めることを目指しています。

 ブリストル大は英国南西部イングランドに位置する英国をリードする大学の1つであり、研究、教育の両面において国内でも世界的にも高い評価を受けています。

 今回の協力により、両大学がICC、REDを通じて別個に進めている産官学連携活動が更に強化され、また国際産官学連携活動が一層促進されると期待されます。具体的には、先端医療、ITなど双方が強い分野における共同研究などが考えられます。
 

 今回の覚書締結に関する両大学責任者のコメントは以下の通りです。

京都大学 産官学連携センター 牧野圭祐センター長
「今回の覚書締結を契機に、両大学間の共同研究だけでなく、相手大学のパイプを活用した国際産学連携に発展していくことを期待しています。」

ブリストル大学 研究・企業開発部 ディヴィット・ラングレー部長
「京都大学との協力関係が実り多いものとなり、研究支援プロジェクトから企業との戦略的提携に至るまで、様々な形における我々の活動が強化されることを期待しています。」

本件連絡先

京都大学研究推進部産官学連携課
TEL:075-753-5536
Mail:info*saci.kyotou.ac.jp (*を@に変えてください)
〒606-8501 京都市左京区吉田本町

ブリストル大学 研究・企業開発部
TEL:+44-117-928-8676
Mail:Sadia.Rooney*bristol.ac.uk (*を@に変えてください)
University of Bristol, Senate House, Tyndall Avenue, Bristol BS8 1TH, United Kingdom

京都大学における国際産官学連携活動について

 京都大学は、文部科学省の「産学官連携戦略展開事業(戦略展開プログラム)」の採択を受けて、平成20年7月より「国際的な産学官連携活動の推進」(平成20年度~平成24年度)を展開しています。
本「国際的な産学官連携活動の推進」事業では、

  1. 海外大学および海外企業との共同研究等の促進
  2. 国際特許の戦略的確保と国際技術移転の推進
  3. 海外における研究成果発表会

 等の開催等の国際産官学連携活動を展開し、これらの活動を通じた人的交流による相互理解の醸成や、異文化・異分野との融合による研究活動の新たな展開、それに伴う教育の活性化、国際的な人材育成に寄与することを目指しています。

  本事業の当面の戦略として、国際産官学連携を主担務とする専門チームとして国際連携推進室を本年7月1日付けで組織化し、国際的な産官学連携活動の拠点 となる海外拠点の設置、本学主導によるグローバルネットワーク構築を目指します。また、これと並行して本学の学術交流協定校(特に欧米亜の有力大学等)と の提携を基軸に、各大学等の産学連携に参画していく国際大学間連携を基にした産官学連携を目指しています。

現在までの活動の状況

1) アジア地域においては、本学が培ってきたアジア各国の大学との協力・友好関係を強化・充実し、これをネットワーク化することを目指している。一方、欧米地 域に対しては、直接訪問による意見交換等を通じて、新たな連携先発掘から友好関係構築、更には協力覚書・協力協定締結に至るまで、ネットワーク化に向けた 活動を精力的かつ地道に進めている。

2) 欧州においては充実したネットワークを構築しつつある。特に英国におけるネットワーク作りを先行的に進めており、今回のブリストル大との協力関係構築はそ のネットワークの最初の顕在例である。更に、新たな協力関係構築及び従前より本学が協力関係にある大学との連携強化に向けて、英国内主要大学との議論・交 渉を進め、ネットワーク形成を加速している。

3) 英国以外の欧州諸国及び米国に対しても、同様の活動を進めており、複数の大学と良好な関係を構築しつつある。