第11回京都大学国際シンポジウムを開催しました。(2008年10月9日~11日)

第11回京都大学国際シンポジウムを開催しました。(2008年10月9日~11日)

 上海の復旦大学キャンパスにおいて、「第11回京都大学国際シンポジウム: Frontier Bioscience in Modern Medicine」を開催しました。京都大学国際シンポジウムは、平成12年度から毎年、本学が誇る独創的な学術研究を世界に語りかけ、世界に開かれた大学として先端的な学術研究を積極的に展開していくために、世界各地で開催しています。
  今回の発表者・聴講者合わせての出席者は、学術報告と対話が行われた2日間で延べ約700人。開催協力校の復旦大学をはじめ、浙江大学、南京大学、第四軍医大学、四川大学、華中科技大学、南京医科大学など中国各地の大学の医薬系の研究者・学生を中心に多数の出席者があり、大きな盛り上がりを見せました。

 シンポジウムは、上海ヒルトンホテルで行われた9日夜のレセプションから始まりました。湊長博教授(実行委員会委員長)の司会・進行により、まず松本紘総長のオープニングスピーチがなされ、続く復旦大学のShenhong WANG学長、中村孝志医学部附属病院長による祝辞の後、光山正雄医学研究科長の乾杯をもって開始、中国各地からの来賓のスピーチに耳を傾けつつ、出席者同士親交を深めました。

  10日からは復旦大学上海医学院の明道楼に会場を移し、湊教授の司会・進行により、最初に松本総長と復旦大学のWeiping WANG理事から、開会の挨拶が行われました。松本総長は、近年発展の著しい医学の分野において、国際連携がますます重要になってきている中、特に中国との大学間交流によって生み出される人類史的貢献の高さについて述べ、今後の両国関係の前途を祝いました。各セッションでは、分子生物学やiPS細胞など、京都大学が誇る先端医学研究に関わる17名の発表者(医学研究科、ウイルス研究所及び再生医科学研究所)と、復旦大学上海医学院から4名、計21名の発表者によって、研究報告が行われました。会場には初日から多くの聴講者が訪れ、真剣な質疑応答が展開、2日目には収容人数を上回り、立ち見の聴講者も出るほどでした。

 また、発表の合間のコーヒーブレイクでは、京都大学の「英文概要」や「外国人研究者ハンドブック」及び医学研究科による留学案内「To Students and Researchers from China(中国からの留学生および研究者の受入体制について)」を設置したコーナーにたくさんの人が押し寄せ、このシンポジウムを機に、中国における京都大学への関心が高まったことが感じられました。
  最終日のセッション終了後には、Xiaoyuan FENG上海医学院長及び横山俊夫国際交流推進機構長からの閉会挨拶の中で、シンポジウムの成功と、関係者の協力への謝辞があり、京都、復旦両大学及び日中間の学術交流のさらなる展開を願って幕を閉じました。

総長開会挨拶 復旦Wang理事開会挨拶
満員の会場 質疑応答

左から、光山正雄 医学研究科長 中村孝志 医学部附属病院長、横山俊夫 国際交流推進機構長、湊長博 医学研究科教授