松重和美副学長と浙江大学褚 健 副学長との
国際産学連携推進に関する合意書交換風景
松重 和美 副学長・ベンチャー・ビジネス・ラボラリー(VBL)施設長および国際交流センターの韓 立友 助教は国際的産学連携の推進、留学生誘致・アジア人財事業紹介、そして京都大学OBとの交流をはかるため、中国上海近辺の浙江大学、上海交通大学、および同済大学他を訪問しました。
浙江大学では、褚 健 副学長と会談し、環境問題や先端技術分野での産学公連携の推進に関して連携を深めることを合意し覚書を交わしました。京都大学は同大学とは既に2003年大学学術交流協定を締結していますが、今回その具体化の一環として、世界的にも有名な西湖の水質の改善(浄化)を相互の大学を核に、地域自治体や関連企業との連携により取組む「中日西湖水質浄化プロジェクト(仮称)」の立ち上げ、また両大学に活動拠点を相互に提供する可能性を早急に検討することを約束しました。
同済大学での電気自動車の試乗風景
中国でも環境問題は非常に関心が高く、政府も重点研究項目と位置づけています。同済大学は、広い学内にリニアモーターカーの実験線を設置している他、10年程前から電気自動車の研究を積極的に行なっており、中国での先進自動車研究の最重要大学としてクリーンエネルギー自動車研究センターを開設しています。京都大学でもVBLを中心に先端技術と伝統文化が融合した京都電気自動車(Kyoto-Car)プロジェクトを取組んでいますが、同大学と共同研究やコンセプトカー製作を合同で進めることを検討しました。
ベンチャー企業上海奥威科技開発有限公司
HUA LI 会長(中央右)と関係者
同じく大学学術交流協定を締結している上海交通大学では、校長補佐でもある汽車学院 許 敏 院長と面談するとともに、自動車学部における産学連携の状況と今後の共同研究の可能性を検討した他、上海地区でのサイエンスパーク内の大学関連ベンチャー企業数社を訪問し、スーパー電気二重層コンデンサーの基盤・開発研究やシステム自動化事業展開について、京大と国際的協力関係を築く努力を行なう事などを相談しました。