![]() トークセッション1:左から波多野敬 読売新聞大阪本社論説委員、小林喜光 三菱化学株式会社社長、尾池和夫総長 |
百周年時計台記念館にて、読売新聞大阪本社主催・京都大学共催による「京都大学企業ナビフォーラム『知の挑戦-革新と創造がひらく未来』」が開催されました。このフォーラムは企業トップと京都大学教授とのトークセッションを通じて、学生に企業や関連業界の今とこれからを学んでもらうために企画されたもので、学外からの一般参加者を含め約260名が参加しました。
トークセッション2:
大竹伸一 NTT西日本社長(左)と
吉田進 情報学研究科教授(右)
中村仁 読売新聞大阪本社長の開会挨拶の後、第1部のトークセッションでは、「科学技術が拓く未来」と題して、小林喜光 三菱化学株式会社社長と尾池和夫総長との対談が行われました。石油等の天然資源枯渇が予想される未来社会に対して、科学技術的側面だけでなく時代論・文明論・哲学論・国際関係論的な視座から考えることの大切さや、大学と企業は社会科学・人類学等様々な視野からの産学連携の場を設けることの必要性について話されました。
第2部のトークセッションでは、「情報通信産業のフラッグシップとしての可能性」と題して、大竹伸一 NTT西日本社長と吉田進 情報学研究科教授による、本学卒業の“同級生”対談がありました。きたるユビキタス社会への一ステップとして計画されているNTTの次世代ネットワークのNGN(ネクスト・ジェネレーション・ネットワーク)構想等を通して、万全のセキュリティを持つ新たなサービス創造事業が求められる情報通信産業の世界に、チャレンジ精神を持った若い学生の知の力に期待していると語られました。
記念講演:ロボガレージ 高橋智隆 氏
第3部では、「ロボットの未来」と題して、本学卒業生でもあるロボットクリエーターの高橋智隆氏の記念講演がありました。同氏は本学ベンチャー起業第1号であり、ロボ・ガレージ創業者です。講演では、ロボット製作を始めた契機や製作秘話について、舞台上でロボットの現物を作動させながら語られ、学生に“自分をプロデュースする”ことの大切さを説かれました。
東山紘久 理事・副学長による閉会挨拶の後、引き続きフォーラム参加企業と学生との交流会が行われました。交流会では、まず松本紘 理事・副学長から挨拶があり、その後学生が企業担当者から情報を収集する姿がそこかしこに見られました。
本フォーラムは、学生・企業双方にとって有意義な一日となったようです。
![]() 学生交流会の様子 | ![]() 会場の様子 |
- 読売新聞(8月6日 38面および、8月26日 3面)に掲載されました。