第11回「高校生のための化学」~化学の最前線を聞く・見る・楽しむ会~を開催しました。(2008年7月26日)
化学研究所は、「第11回高校生のための化学」を開催しました。身近にある「化学」を再発見したり、普段は見ることのできない最先端科学の現場に触れることで、高校・中学生を中心とした若い世代に科学の楽しさを経験してもらおうと、毎年夏に開催しています。
全国各地から集まった約110名の参加者たちは、10の見学サイト(研究室)に分かれて、高強度レーザー装置などの大型研究機器を見学したり、化学実験に挑戦したりしました。光ったり、固まったりという性質の分子を作るサイトでは、原料を慎重に計量するところから、有機合成実験を体験しました。また、衣料や医療用品など様々なシーンで活躍している高分子について学ぶサイトでは、高分子を実際に合成したり、スライムやスーパーボールを作ってそのユニークな性質を体感しました。いずれのサイトでも、見慣れぬ装置や器具を使って、真剣な面持ちで実験に取り組むいきいきとした高校・中学生の姿がみられました。
最後に宇治キャンパス木質ホールにて「総合討論 なんでもきいてみよう」が行われ、化学研究所の教員や大学院生たちが、参加者からの質問や疑問に応えました。話題は当日の実験や研究についてだけでなく、進路や受験についての相談などにも及び、非常に盛況な討論会となりました。
![]() サイト10:高強度の光がつくる虹色 | ![]() 総合討論 なんでもきいてみよう |