青ジソから老化やメタボリックシンドローム予防に有望な生体内抗酸化力を高める成分を発見

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用語説明

酸化ストレス

生体における活性酸素種の産生と抗酸化防御機構のバランスが崩れ、酸化に傾いた状態。すなわち、活性酸素種の過剰産生または抗酸化能力の低下が酸化ストレスを招く。

抗酸化酵素

活性酸素を無害な物質に変換する酵素群。スーパーオキシドを過酸化水素と酸素に変換するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)や抗酸化物質であるグルタチオンを合成するγ-GCS(γ-グルタミルシステインシンターゼ)などが含まれる。

Nrf2-ARE経路

酸化ストレスに対する反応において重要な転写因子であるNrf2は薬物代謝第二相酵素や抗酸化タンパク質などの遺伝子の上流に存在する抗酸化剤応答配列(ARE)に結合することで、これらの遺伝子の発現を調節している。Nrf2の活性化は一群の抗酸化タンパク質の発現を亢進させることから、Nrf2-ARE経路は酸化ストレスに対する生体防御機構において中心的な役割を担っていると考えられている。

転写因子

DNA上の転写を制御する領域に特異的に結合し、DNAの遺伝情報をRNAに転写する過程を制御するタンパク質の一群。

第二相薬物代謝酵素

薬物代謝は、第一相および第二相の反応に分類される。第一相反応では、対象物質の分子量は大きく変化しないか、あるいは分解により低減化する。エステルなどの加水分解、酸化反応、還元反応などがある。第二相反応は抱合反応で、硫酸、酢酸、グルタチオン、グルクロン酸など内因性物質を付加し分子量は大きくなる。産生物はより極性が大きくなり、尿や胆汁により速やかに排泄される。