2011年10月3日
このたび人文科学研究所では、下記の要領で共同研究プロジェクトを公募することになりました。多数のご応募をお待ちしています。
1.研究課題
平成24年度は、以下に掲げる研究領域に関連する研究課題を公募します。
「人文科学の基礎研究」「複数文化の接触」「現代社会と人文科学」
(※各領域の具体例等については、こちらにてご確認ください。)
2.「共同研究班」の構成
- 研究を進めるにあたり、申請者を班長(共同研究班代表者)とする「共同研究班」を組織していただきます。班員(共同研究班参加者)は教育職・研究職にある方に限定されません。また、修士課程(ないし博士前期課程)の学生の場合、協力者としての参加を妨げるものではありませんが、旅費等の支給の対象にはなりません。
- 班長は、当該の研究課題に沿った研究の推進を図り、研究会の主宰や研究成果の取りまとめを行います。申請時に人文科学研究所の専任教員が共同研究班の参加者に含まれている必要はありません。申請した課題が採択された場合には、本研究所の専任教員が運営を支援します。
3.共同研究班の研究期間
今回公募する共同研究プロジェクトの研究期間は、平成24年4月から3年を原則とします。ただし、毎年度末に提出する実績・活動報告書、ならびに報告会(「9.研究成果の公開」を参照)での経過報告により活動状況が不適切であると評価された場合には、計画途中で共同研究プロジェクトが終了となることもあります。研究期間の延長については、最終年度の7月中に申請を受け付けますが、期間延長が認められない場合もあります。
4.応募資格
申請者は、国内外の大学その他の教育・研究機関の教員、研究職員、またはこれと同等の能力を有すると本拠点の長が認めた者とします。所属機関における勤務の形態は常勤・非常勤を問いません。日本国籍以外の方も応募できます。
5.採択件数
本拠点に設置する委員会(学外の有識者を含む)において審査し、若干数を採択します。
6.申請方法
- 申請手続き
所定の申請書(様式1)、研究計画書(様式2)および班員名簿(様式3)に必要事項を記入の上、履歴書・研究業績等一覧とともに電子メールへの添付によって提出してください(英語での申請書記入も可)。受け付けた旨の返信メールを送りますので、受け付けの確認をしてください。2日以内(休日除く)に返信がない場合は、下記連絡先へ電話によって問い合わせてください。
申請に際して、班長(共同研究班代表者)の委嘱を受けることが可能か、勤務先の就業規則等をご確認の上、所属機関(部局)長等の承諾書(様式4)の提出をお願いします。前例がないなどの場合には内諾を得ておく必要があります。 - 申請書類:<申請書・様式1>、<研究計画書・様式2>、<班員名簿・様式3>、<承諾書・様式4>、<履歴書・研究業績等一覧>
※申請書類は人文科学研究所のホームページからダウンロードしてください。 - 申請期限
平成23年10月31日(月曜日)(必着) - 提出先
所在地: 〒606-8501 京都市左京区吉田本町
宛先: 京都大学人文科学研究所共同利用・共同研究拠点担当者
TEL: 075-753-6902 - 電子メールでの提出先は、project*zinbun.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください) です。
7.採否
採否の結果については、平成23年12月末までに申請者に通知します。
8.経費
共同研究にかかる経費は、平成24年度については、1共同研究班あたりの経費として100~150万円を予定しています。予算の申請は単年度です。経費の内訳は、国内共同研究会の開催や国際共同研究の推進などを想定しております。なお、データベースの構築やシンポジウム・ワークショップの開催等にかかる経費については、別途の予算計上を考えております。
研究計画を立てる際には、予算規模を考慮の上、以下の各点にご留意願います。
- 班員数は、適正な運営が可能な範囲となるようご考慮ください。
- 別の研究資金を獲得して、共同研究班の活動のために充当することは妨げません。
- 国内共同研究会は、原則として本拠点の共同利用施設(人文科学研究所本館および東アジア人文情報学研究センターのセミナー室、会議室、共同研究室等)で開催するものとします。
- 国際共同研究の推進とは、継続的に研究上の協力を行なう海外の研究機関を訪問して調査や研究打ち合わせを行うものを指します。現地調査のためだけの国外旅費は認められません。
- 謝金は、研究協力、翻訳、講演等にかかるものに使用できます。
- いずれの費目に関しても、経費の支給は科研費プロジェクトに準ずる形で本学の規定に従って使用していただきます。なお、費目の30%を超える大幅な変更があった場合は、変更の理由書を拠点の長に提出願います。
9.研究成果の公開
班長には、各年度末に共同研究班実績・活動報告書(様式5)を提出していただきます。研究期間終了後は、最終報告書(様式6)を本拠点共同研究担当者に提出していただきます。別に論文集等の形式で研究成果を取りまとめた場合には、同じくご提出をお願いします。研究成果(中間段階での成果も含む)については、本拠点の活動に関わるシンポジウム等での口頭発表や、本拠点の出版物およびホームページ等での公開をお願いする場合があります。
上記とは別に、研究成果の公開ならびに共有を目的とした報告会を、毎年の12月中に開催します。原則としてすべての共同研究班にこの場での報告をお願いします。
報告書類:<共同研究班実績・活動報告書・様式5><最終報告書・様式6>
※報告書類は人文科学研究所のホームページからダウンロードしてください。
10.問い合わせ先
京都大学人文科学研究所事務室・総務掛
TEL: 075-753-6902、FAX: 075-753-6903
e-mail: project*zinbun.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
11.その他
人文学諸領域の複合的共同研究国際拠点は、関連研究者コミュニティの協力参加のもと、人文学および関連分野における共同利用・共同研究拠点として、京都大学人文科学研究所に設置されました。同拠点は、世界的視野から複数文化の生成、変動、相互交渉等を研究し、地球社会の調和ある共存に資する学術的知見を提供することを目指しています。
本拠点の目的を実現するために、平成22・23年度は次の共同研究プロジェクトを採択しました。
- 「情報処理技術は漢字文献からどのような情報を抽出できるか—人文情報学の基礎を築く」
- 「グローバル化する思想・宗教の重層的接触と人文学の可能性」
- 「生命知創成に向けたプラットフォームの構築」
- 「ヨーロッパ現代思想と政治」
人文科学研究所では以下のような共同研究を実施しています。
- 「トラウマ経験と記憶の組織化をめぐる領域横断的研究-ナラティヴからモニュメントまで-」
- 「日本・アジアにおける差異の表象」
- 「近代古都研究」
- 「第一次世界大戦の総合的研究」
- 「潅頂と即位の文化史」
- 「日本の文学理論・芸術理論」
- 「色道書の言語をめぐる文明史的研究」
- 「近代日本と異文化接触-「同時代化」を生きた人々の記録」
- 「啓蒙とフランス革命・Ⅰ-1793年の研究」
- 「中國中世寫本研究」
- 「漢簡語彙辞典の出版」
- 「唐代道教の研究」
- 「北朝石刻資料の研究(Ⅱ)」
- 「長江流域社会の歴史景観」
- 「東アジア古典文献コーパスの研究」
- 「上海博物館蔵戦国竹書を読む-中国古代の基礎史料」
- 「術数学-中国の科学と占術」
- 「東アジア地域間交渉と情報」
- 「地域化する仏教―研究の視点と可能性」
- 「元代雑劇の研究」
- 「東アジア初期仏教寺院の研究」
- 「現代中国文化の深層構造」
- 「南アジア北辺地域における文化交流の諸相」
本拠点では、人文学および関連分野における共同利用・共同研究を推進するため、公募による共同研究プロジェクトや公開シンポジウム・公開ワークショップなど学内外に広く開かれた研究システムを導入しています。
本拠点ならびに人文科学研究所で現在実施中の共同利用・共同研究事業等については、人文科学研究所のウェブサイト(http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp)上の各種の情報をご覧ください。また、本研究所の紀要「人文学報」、「東方学報」、「ZINBUN」には、すべての共同研究班の活動の概要を年1回掲載しています。
人文学諸領域の複合的共同研究国際拠点が共同利用・共同研究の参加者に提供している学術資料・データベース等については、上記ウェブサイトのほか、下記の附属研究センターのウェブサイトをご覧ください。
- 東アジア人文情報学研究センター
http://www.kita.zinbun.kyoto-u.ac.jp/ - 現代中国研究センター
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~rcmcc/index.htm - 人文学国際研究センター
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~contactzone/