京都人類学研究会11月例会「<パブリックスケープ>の人類学-マレーシア先住民の事例-」

京都人類学研究会11月例会「<パブリックスケープ>の人類学-マレーシア先住民の事例-」

演題

<パブリックスケープ>の人類学-マレーシア先住民の事例-

日時

2012年11月22日(木曜日) 18時30分~20時30分(18時00分開場)

場所

京都大学 総合研究2号館 4階会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

対象

どなたでも自由に参加いただけます。

発表者

信田敏宏氏(国立民族学博物館)

コメンテーター

藤倉達郎氏(京都大学)

要旨

支援のグローバル化が進む今日、国家や国連などの公式のアクターに加えて、NGOやボランティア団体、市民ネットワーク、宗教ネットワークなどの非公式のアクターによる支援活動は、人類学が伝統的に調査研究のフィールドとしてきた世界各地の周辺地域にまで及び、人びとの生活や人間関係、自己認識や他者認識に大きな影響を与えている。

マレーシアの先住民オラン・アスリの社会でも、近年、公的支援に加えて、NGOによる支援活動が活発化し、次第にNGO活動や先住民運動に関わる人びとが増えはじめており、血縁や地縁に基づく従来の関係性に変化が生じている。

本発表では、公式/非公式のアクターが介在し、人びとの関係性が活性化しているフィールドの状況を、アパデュライの「スケープ論」を援用した「パブリックスケープ(公共景観)」という概念によって対象化する試みを紹介する。その上で、多様なアクターが媒介する新たな人間関係の形成や人びとの世界認識の変容といった「パブリックスケープ」に見られる諸現象を人類学的に解明していく糸口を探っていきたい。

申し込み

事前の参加予約は必要ありません。

問い合わせ先

京都人類学研究会事務局
E-mail: kyojinken2012*yahoo.co.jp (*を@に変えてください)

【京都人類学研究会2012年度学生幹事】
泉直亮、江原等子、川口博子、川崎弘朝、園田浩司、辻田香織、長岡慶、中屋敷千尋、松下綾日、宮木和、松井臣央、山口亮太

【京都人類学研究会2012年度代表】
高田明 (http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

備考

  • 京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
  • 当日は、資料代として200円いただきます。