学術情報メディアセンターセミナー「GPUコンピューティングと流体力学」

学術情報メディアセンターセミナー「GPUコンピューティングと流体力学」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めてざっくばらんな議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 3月27日の学術情報メディアセンターセミナーでは、東京工業大学学術国際情報センター教授の青木尊之氏、日本原子力研究開発機構の小野寺直幸氏、東京工業大学大学院総合理工学研究科の下川辺隆史氏をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2012年3月27日(火曜日) 16時30分~18時30分

場所

京都大学学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。)

参加費用

無料

参加申込み

不要

懇親会

無し

プログラム

16時30分~17時30分

講演者 青木尊之(東京工業大学学術国際情報センター 教授)
講演題目 GPUスパコンTSUBAME2.0における大規模流体計算と実行性能
講演概要 東京工業大学学術国際情報センターのスーパーコンピュータ TSUBAME 2.0は、GPUを4200個搭載し、ピーク 2.4 PFLOPSの性能を持ちます。TSUBAME 2.0の概要とメモリ律速なアプリケーションである流体計算のGPUでの実行性能について述べ、大規模流体計算として気液二相流、圧縮性流体計算、津波計算、格子ボルツマン法などの事例を紹介します。

17時30分~18時00分

講演者 小野寺直幸(日本原子力研究開発機構 博士研究員)
講演題目 GPUを用いた複雑物体周りのLES解析
講演概要 高レイノルズ数の流体計算では乱流モデルを用いたLES(Large-Eddy Simulation)が必須となります。本講演では、GPU計算に適した乱流モデルの構築について述べるとともに、複雑物体周りのLES解析の事例を紹介します。

18時00分~18時30分

講演者 下川辺隆史(東京工業大学大学院総合理工学研究科 D3)
講演題目 GPUスパコン TSUBAME2.0を用いた次世代気象モデルの大規模高性能計算
講演概要 東京工業大学のスーパーコンピュータ TSUBAME 2.0では、その計算性能の大部分は4000基を超えるGPUが担います。本講演では、気象庁が開発を進める次世代気象シミュレーションコードASUCA全体をGPUコード化し、TSUBAME 2.0で大規模にGPUを用いて実行するまでのプロセスと、その実行性能について紹介します。

問い合わせ

京都大学学術情報メディアセンター 平岡 久司
TEL: 075-753-7444
E-mail: hhiraoka*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

京都大学学術情報メディアセンター