京都大学連続公開シンポジウム 「倫理への問いと大学の使命」(第4回)~「市民倫理の形成と教養教育」~

京都大学連続公開シンポジウム 「倫理への問いと大学の使命」(第4回)~「市民倫理の形成と教養教育」~

 「倫理への問いと大学の使命」の最終回は、これまで連続して開催された講演会・シンポジウムのまとめにあたるものでもあります。大学は専門家の育成に限らず、市民の形成にかかわっています。私たちは市民の倫理をどのように捉え、またその育成に対してどのようにかかわることが可能なのかについて、考えてみたいと思います。このときキー・タームとなるのは「教養」という言葉でしょう。「教養」は、何か現実と遊離した高等な文化や、他の人々との差異を作り出すための装置などではなく、他者との出会いをもたらすものではないでしょうか。この死語と化しつつある言葉の新たな可能性を開いてみたいと思います。このように、市民倫理の形成を教養教育と結びつけて考えることは、単なる専門知識の受け渡しの場にとどまらない大学教育の使命を、あらためて問い直すことになるでしょう。

日時

平成21年3月22日(日曜日) 午後1時~5時30分

場所

時計台記念館国際交流ホール

プログラム

13時00分~

開会挨拶

西村 周三 京都大学理事・副学長

13時10分~

基調講演 「ひけらかす教養とじゃまをする教養」

竹内 洋 関西大学教授(京都大学名誉教授)
著書「学問の下流化」「教養主義の没落」「学歴貴族の栄光と挫折」等

14時25分~

パネル講演

  • 「規範の揺らぎの現象―大学における哲学・倫理教育の使命」
    小川 侃 人間環境大学学長
  • 「出席メールによる対話と人間形成」
    柏 久 地球環境学堂准教授
  • 「教養と倫理を繋ぐもの―タクトから考える」
    鈴木 晶子 教育学研究科教授
16時15分~

パネル討論

竹内 洋、小川 侃、柏 久、鈴木 晶子

コーディネーター 矢野 智司 教育学研究科教授

申し込み方法

下記までお申し込みください。
定員(200名)に達し次第締め切らせていただきます。

問い合わせ・申し込み先

京都大学学生部学生課総務企画グループ
Tel: 075-753-2506(受付時間 月~金曜日 9時00分~17時00分)
Fax: 075-753-2567
E-mail: rinri*www.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

関連リンク