平成26年度京都大学大学院工学研究科材料工学専攻修士課程入試一般選考における出題ミスについて

平成26年度京都大学大学院工学研究科材料工学専攻修士課程入試一般選考における出題ミスについて

2013年10月1日

 このたび、平成26年度工学研究科材料工学専攻修士課程の問題の一部に出題ミスがあることが判明しました。

 この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表いたします。

1.出題ミスの内容

 平成25年8月21日(水曜日)に実施した工学研究科材料工学専攻修士課程入学試験における筆答試問において、「材料基礎学A」の問題2の問2の本文中、以下のとおり表記が間違っていることが判明した。

2.出題ミス発見の経緯

 材料工学専攻の募集人員は38名で、受験者数55名が「材料基礎学A」を受験した。

 平成25年9月20日(金曜日)に、合格した受験生1名からの問題内容についての質問を、出題委員が検証した結果、問題表記にミスがあることが発覚した。なお、「材料基礎学A」の試験時間は9時30分~11時30分の2時間である。

3.採点方法および受験者への周知について

 工学研究科において緊急に答案を調査するとともに、当該問題を解答した者が不利益を被ることがないよう、「材料基礎学A」の問題2の問2の該当部分については、全員の答案を正解とした。この措置の実施によって全受験者の合否判定に影響は生じなかった。受験者には、文書にて通知する予定である。

4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について

 問題作成については、専攻長が任命した出題・問題確定責任者を長とする委員会を組織し、3回の委員会を開催した。委員会では、材料基礎学Aおよび材料基礎学Bに含まれる5つの大問についてそれぞれ2名の出題委員を充て、出題内容を議論した。さらに、大問それぞれについての2名の出題委員に加え、他の大問の出題委員も交えて問題を相互に事前確認を行った。また、工学研究科の入試問題作成に係るチェックマニュアルに従って必要なチェックを行った。

 8月21日の材料基礎学Aの試験時間中、出題委員は入試本部に待機し、入試問題を並行して解答し点検を行ったが、ミスの発見に到らなかった。

5.今後の対応策

 工学研究科は、出題ミス防止について、努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。

 今後は工学研究科で策定した出題ミス防止のための入試問題点検チェックマニュアルの実施を徹底するとともに、試験問題の作成、チェック体制の問題点を再度見直すこととする。最終点検においても出題委員とは異なる複数の委員が入念に行う。これらの対策を徹底することにより、二度と出題ミスのない体制を構築し、再発防止に努める。