聴講講義: Scenes in and around the Capital: Japanese History through Kyoto

聴講講義: Scenes in and around the Capital: Japanese History through Kyoto

文学部三回生
高屋奈穂 (TAKAYA Naho)

  1. 講義内容・進め方・負担などについての感想
    教授の豊富な知識や、日本の歴史の授業とはまた違う視点での解説、そして、スタンフォード学生の興味深い考え方などがたくさん含まれた、大変内容の濃い授業だった。「違う視点」という部分の例を上げると、生徒を笑いに誘うような、当時の面白い事実などがたくさん紹介されたということである。この授業で初めて知ったことも多かった。日本の文化、歴史に関する内容だからといって、無理に日本人聴講生に知識や意見を求めるということもなく、本当にほかの生徒と同じような待遇だったのを嬉しく思う。それでいて、どうしても劣ってしまう提出物のレベルや、遅刻・欠席に関しては大目に見て下さった。ただし、授業は聴講生など関係なく、おそらくスタンフォード大学で普通に行われている授業と同じ速度の英語で進められたので、何が議論されていたのか全くわからない時もあった。聴講生が内容についてきているかどうかの配慮は特になかったと言える。
  2. SCTI学生との交流についての感想
    スタンフォード学生たちはできるだけ日本人の友達がほしく、日本語で少しでも会話したいと思っている。しかし、聴講生も英語を話したいので、日本語と英語を使う割合がお互いにとってなかなか難しかった。また、京大の聴講生は常に同志社大学にいるわけではないので、どうしても同志社大学の聴講生よりスタンフォード学生と交流する機会が少ない。人気の日本食レストランにみんなで行く、など同志社の生徒が企画した集まりに参加するのが、授業以外で交流する最もよい方法だったと感じる。時間の許す範囲で授業後などにスタンフォード学生と時間を共にしたが、京大での授業が埋まっている場合は、一言二言彼らと会話ができるか否かという状態だったのが残念だった。教授と会話する機会も少なかったのが現実である。
  3. この聴講制度への意見
    同志社大学での聴講だけあって、京大生にはどうしても移動が最も大変な面になってしまうと思われる。特に雨の日は、自転車を持っていない者にとってはもちろん、時間通りの移動が難しい。また、授業の時間帯自体、同志社と京大が異なっているので、京大の授業に遅れてしまう3ヶ月が続き、少し辛い立場ではあった。時間に余裕のある生徒のほうが参加しやすいと思われる。しかし、この授業で出会えた新しい友達は大変貴重な存在であるし、スタンフォード大学の授業を聴講できる機会などないので、SCTIに参加させていただいてとても良かったと感じる。特にこのScenesのクラスはほかの授業よりスタンフォード学生の参加率が高く、みんなでの遠足も多かったので、自分にとって大変ためになる機会を与えてくれた。