聴講講義: Japanese-American Cultural Interchange in a Global Age

聴講講義: Japanese-American Cultural Interchange in a Global Age
  •   講義は主にゼミナール形式で進められ、映像資料やフィールドワークに関してディスカッションするというものだった。私は当初からアメリカ文化の輸入に関して強い興味を持っていたので、当講義は自分の単なる関心に文化人類学的な理論フレームを与えてくれるものとなり、世界の各国間での文化移動を客観的に評価する視点を得たことが一番の収穫であった。フィールドトリップも定期的に行われ京都にあっても普段自分では行くことのないような場所を訪れることができ、日本にあるアメリカをアメリカからのアングルで観察する良い機会となった。レポート提出とプレゼンがあったが、特に英語でのプレゼンは普段なかなかできない経験であるが将来的に社会人として必要なスキルでもあるので、よい訓練となり次のステップへのモチベーションになった。そして、毎週課されるリーデングの負担は小さくないように思う。一度にまとまった時間を確保できない週などでは毎日少量ずつ読む必要がある。
      KCJSのスタッフの方や留学生課の方のおかげで、開講期の最初の方で数回交流する機会があったのは大きかったと思う。早い段階で知り合いができることで、講義に参加することも楽しくなったし、一緒に行うワークもスムーズだった。そして、KCJS留学生が一緒に来ているアメリカ人学生に接するように、日本人聴講生にも対等に接してくれたので、こちらも自分の素を出して日本人と同じように接することができた。そして何よりこれからも様々な場面、様々な場所で助け合えるような仲間ができたことが大きかった。
      当聴講制度をいかに有意義に活用できるのかは自分次第であると再認識した。とはいっても、学期の最初の方のオフィシャルな交流会に支えられた面も大きかった。なので、来期以降もこうした交流会のようなものが多くあればあるほどよいと思う。やはり「講義を聴講する」とはいっても日本でのものよりはるかに人間的繋がりがあるかどうかが講義からの収穫に寄与するので、そうした人間的関係を築けるようさらに助けていただけるなら聴講生にとってもKCJSの留学生にとっても益となると感じた。(経B4)

 

  •   セミナー形式の授業だったので、リーディング課題をただ読むだけではなく、それに対して自分の意見を持って授業に臨むことが重要だと感じました。ポップカルチャーについては身近で課題も読みやすく、意見を言いやすいのですが、文化人類学の専門的なものは難しく、ディスカッションについていけませんでした。この授業では現場を見ることが大事だったので、日本でのアメリカ文化を見るために寺町・新京極、カントリーミュージックフェスティバル、オールディーズバー、レッドソックスバーへのフィールドトリップとグループごとのフィールドトリップがありました。私としては、カントリーミュージックフェスティバルで学生の興味とのずれを感じました。フィールドトリップの場所を決めるのに学生の意見も反映されるとよいと思います。フィールドトリップの後には次の授業までにレポートを書きました。レポートを書くのは実際大変でも、ここで英語で意見をまとめることで次の授業で発言しやすくなりました。
      講義前・中間交流会、フィールドトリップ、グループワーク、ランゲージパートナー制度と交流の機会は十分あったと思います。以前聴講した第7期の時よりも、充実していました。ただ、私は研究で忙しく、参加できないものが多かったこと、留学生を誘えなかったことが残念です。授業だけではそれほど話のできる時間もないので、イベントに参加したり、企画したりすることも大事だと思います。自由になる時間がたくさんあれば、楽しめると思います。
      日本に居ながらにして多数の留学生に交じり、英語で授業が受けられ、この制度には感謝しています。(薬M1)