京都大学春秋講義(平成28年度 秋季講義)

開催日
2016年10月29日 土曜日
2016年11月03日 木曜日
時間
各日13時00分~16時20分(開場12時30分)
ターゲット
要申し込み
不要
公開日
 春秋講義は、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的資源について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988(昭和63)年秋から開講している公開講座です。年に2回、春と秋にテーマをもうけ講義を行います。

 平成28年度秋季講義は、「山を知る」をテーマに開催します。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
百周年時計台記念館 百周年記念ホール
本部・西部構内マップ[3]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
※ 駐車場はありませんので、公共の交通機関をご利用ください。
対象
  • 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
定員
500名(各講義とも当日先着順)
※ 入れ替え制ではありません。2講義連続の受講をお勧めします。
※ 会場の混雑状況により、立ち見のお願いまたは入場制限をさせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
参加費
無料

イベント内容

テーマ: 山を知る

2016年10月29日(土曜日)13時00分~16時20分

  • 13時00分~14時30分

    「山」は「森」-「森・里・海のつながり」の物語り(吉岡 崇仁 フィールド科学教育研究センター 教授)

    日本で山と言えば、森のこと。山持ちさんとは、ものすごい力持ちではなく、森林所有者のこと。「あとは野となれ山となれ」とは、原っぱが盛り上がって山になるのではなく、放っておけば野原や森になること。山は森です。森は川を通じて里、そして海につながり、そのつながりの中で人びとは暮らしています。このつながりは、何かを物語っているのだろうと思います。そのお話しを聞いてみませんか。もちろん、全部ではないのですが。

  • 14時50分~16時20分

    森の生態系と私たちのかかわり-地球温暖化から人のこころまで(伊勢 武史 フィールド科学教育研究センター 准教授)

    人間の営みは直接・間接に自然環境を変化させています。森を伐採すれば直接の影響が、地球温暖化を引き起こせば間接の影響が生じます。コンピュータシミュレーションを使った、人と自然のかかわりを総合的に予測する研究を紹介します。また、森林が人間の心理に与える効果についてもお話します。近年開発された電子機器を用いることで、これまでは漠然としていた、自然環境下での人のこころの動きが解明されつつあるのです。

2016年11月3日(木曜日・祝日)13時00分~16時20分

  • 13時00分~14時30分

    火の山の脅威(井口 正人 防災研究所 教授)

    日本には110の活火山があります。活火山とは1万年以内に噴火が発生したことのある火山で、今後も噴火発生の可能性があります。火山噴火は火口周辺に噴出物がとどまるものから日本列島を火山灰で覆いつくす巨大なものまであり、噴火の発生は必ず災害に結び付きます。火山災害は複合災害であること、長期化しやすいことから対策が困難です。火山観測に基づく噴火発生前の避難は必須の課題です。

  • 14時50分~16時20分

    森と水の恵みと土砂災害-山に眠る地下水の実態と活用(小杉 賢一朗 農学研究科 教授)

    日本の山地は地形が急峻で、水資源利用は難しいと考えられてきました。一方で、緑の森に覆われた山地では、山体の内部に豊富な地下水が蓄えられていることが明らかにされつつあります。山体地下水は、人間活動による汚染を受けにくい水資源だと考えられます。地下水を利用して水位を下げれば、甚大な被害をもたらす土砂災害を軽減することも可能かも知れません。山体地下水に着目し、水資源と土砂災害について考えてみます。

申し込み

申し込み方法
不要

備考

お問い合わせ
京都大学総務部渉外課
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
Tel: 075-753-2233(月曜日~金曜日 9時00分~17時00分)
E-mail: kinen52*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)