第3回 平成23年1月31日(月曜日)開催

第3回 平成23年1月31日(月曜日)開催

議事

  1. 中期目標・中期計画の変更(案)について             
  2. 平成23年度予算編成方針(案)について             
  3. 桂キャンパスの土地交換等について                
  4. 関西ティー・エル・オー株式会社の株式取得について        
  5. 総長選考会議委員の選出について                   

議事録

出席者
松本総長(議長)、赤松委員、有本委員、淡路委員、江﨑委員、遠藤委員、大西委員、小野委員、門川委員、北委員、塩田委員、杉島委員、土岐委員、冨田委員、中村委員、西阪委員、福島委員、畚野委員、藤委員、堀場委員、町田委員、水野委員、山田委員、 山脇委員、吉川委員
欠席者
森委員
  • 議事録承認(平成22年11月22日開催分)

議事

  1. 中期目標・中期計画の変更(案)について
    中期目標・中期計画の変更手続きについて文部科学省から通知があったことを受け、今回変更する目標・計画について説明があり、了承された。
  2. 平成23年度予算編成方針(案)について
    平成23年度予算編成方針(案)について説明があり、了承された。
    委員による主な意見等は次のとおり。(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 国立大学の運営費交付金について、平成23年度は58億円、0.5%の減であり、毎年1%減がずっと続いていたが、新しい政権になって、今回58億円しか減らなかったというのは1つのポイントではないか。一方で大型の設備費が58億円措置されることになり、実質はプラスマイナスゼロだということになった。これは1つの大きな流れで、これもひとえに国立大学の関係者が、政府に対して、今回の意見募集で非常に強い意見を出されたから今年は大きく削減されなかった。ぜひ来年以降もこれを続けるべく努力をしないといけない。
    ● 今、コメントいただいたように、昨年の夏は、中期的な見込みで30%切り込まないといけないという話が6月22日に閣議決定され、その財源はどこからかという話があり、一律、1年10%ぐらい切り込まれるかもしれないということが聞こえてきた。パブリックコメントで多くの方々が意見を出されたが、それが功を奏したかどうか必ずしも明確ではないが、結果として予算が大きくは減らなかった。
    しかし、来年度以降は、かなり大きな困難に立ち向かうことになり、やはり国として研究教育費の重要性を十分認識していただけるよう、経営協議会委員の方々におかれても御協力お願いしたい。また、我々としても、自己改革を引き続き進めて、強い大学に変わっていくための準備を進めたいと考えている。
  3. 桂キャンパスの土地交換等について
    本学が桂キャンパスに所有する留学生棟建設用地(飛び地)と、独立行政法人都市再生機構が所有する桂キャンパス隣接地を、等価交換等することについて説明があり、了承された。
  4. 関西ティー・エル・オー株式会社の株式取得について
    本学の知的財産業務のより効率よい展開を図るため、関西ティー・エル・オー株式会社の経営に対して一定の発言権(拒否権)を確保できるよう、該社の株式を取得することについて説明があり、了承された。また、本件に伴い「国立大学法人京都大学業務方法書」の一部改正について説明があり、了承された。
  5. 総長選考会議委員の選出について
    京都大学総長選考会議の概要について説明があり、総長選考会議学外委員の選出を出席の学外委員に依頼し、協議の結果、6名の総長選考会議委員が決定された。

【 報告事項 】

  1. 教育研究評価に関する評価報告書(案)の意見申立について
    大学評価・学位授与機構長より本学に送付のあった教育研究評価に関する評価報告書(案)及び同案に対する意見申立について報告があった。
  2. 平成23年度概算要求内示状況の概要について
    平成23年度の国立大学法人全体及び京都大学における予算の内示状況の概要について報告があった。
  3. 平成24年度概算要求基本方針について
    役員会で検討された平成24年度概算要求基本方針の説明があり、既に要求事項の部局照会を行っていることについて報告があった。
  4. 京都大学第二期重点事業実施計画(第2版)について
    役員会において検討された「京都大学第二期重点事業実施計画(第2版)」について報告があった。
    委員による主な意見等は次のとおり。(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 我々であれば、京都大学としてこれをやっていかなければならない、そのためにはこれだけの経費がかかる、そして、そのためにどこから費用を持ってくるかという順序で物事を考えるが、運営費交付金が与えられ、それをどういう事業にあてるかというように順序が逆のようで、京都大学としてどういう方向に進んで、どれだけの経費が必要で、そのために例えば大学改革をどういうふうにやっていかなければならないのかという基本的な経営戦略がわかりづらくなっているのではないか。
    ● 私ども京都大学をどうしたいかということについて、まず、大学として実力がなければならない。実力を維持・発展させること。それから、魅力がなければならない。これはよい教員や学生を集めないといけない。最後、活力がなければならない。この実力、魅力、活力という3つを申し上げてきた。そのためにもいろいろな方針について全貌としてこれだけの予算が必要で、これだけの人員が必要で、だから我々はこういう要求をしているというのをまとめて言ったことは残念ながら、御指摘のようにない。ただ、その都度、研究大学なので、優秀な研究者を応援する、これは何度も申し上げている。それから、優秀で、かつ伸びてきた研究は支援する。どの部局であっても、いい研究成果が出てきたら、今後は支援をするということを申し上げており、これは経営方針である。
    それから、人事についても、総人件費抑制というのは国家公務員と同じようにかけられており、その中でどういう戦略でやるかということを申し上げている。その背景には、魅力、実力、活力を上げるという意味で、例えば白眉プロジェクトのように若い人を自分たちの工面した経費の中でしっかり育てていって、国にこういう事業が必要ですよという姿勢を見せる。こういったことが我々の経営戦略であり、現に我々が先鞭をつけ、それを受けて国が政策をつくるということも出てきている。御指摘は、それをまとめて明示しなさいということだと思うので、一度整理してみたい。
  5. リーディング大学院構想について
    文部科学省博士課程教育リーディングプログラム申請に向けて検討中の大学院の構想について説明があった。
  6. その他
    委員による自由な意見交換を行った。
    委員による主な意見は次のとおり。(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 世間では日本の大学は東京大学とそのほかの大学の2つに分化しつつあると言われている。京都大学の中で京都大学の方々が、こういう状況の中で一体どう進むかということをきちんと議論して進めていかないといけないのではないか。広く世間に果たしてこれから京都大学はどうやっていくのかというのをきちんと説明する必要があるかと思う。
    ○ 学生寮問題についてあまり進んでいないと感じるがどうなっているのかお伺いしたい。
    ● 学生寮の問題を何とかすることは、学生のためでもあるし、大学のためでもある。学生も言い分があり、大学側、経営側の言い分もあり、社会の要請もある。十分考えて、迅速に進めるようにしたいと思う。
    ○ 文部科学省博士課程教育リーディングプログラム申請に向けて検討中の大学院の構想について、このようなプログラムを始めるに際し、慎重に時間をかけて学内に浸透させていく必要がある。