総会で発言する三嶋理事・副学長
京都大学が加盟するThe Association of East Asian Research Universities(AEARU:東アジア研究型大学協会)の第18回総会(18th Annual General Meeting)が韓国のソウル大学の主催で開催され、本学から三嶋理晃 理事・副学長(病院・国際担当)、研究国際部職員2名の計3名が出席しました。AEARUは東アジアにおける知の創造および学術交流の促進のために結成された大学協会で、日本・中国・韓国・香港・台湾の5カ国・地域から、各地域を代表する17の大学が加盟しています。
議長であるLih. J. Chen 清華大学(台湾・新竹市)学長の議事進行のもと、2012年度に開催したAEARU事業について各大学より報告があり、財政計画について審議されました。また、東アジアが世界を牽引していくためにAEARUとしてのアイデンティティを強化する方法として、AEARUに非常に似通った性格を持ち、オックスフォード大学やケンブリッジ大学などヨーロッパの主要な大学が加盟するLERU(League of Research Universities)との連携が提案され、Kurt Deketelaere LERU事務局長が講演を行いました。さらに、加盟校同士の関係が強く、活発な議論ができるというAEARUの良さを維持しながら、よりAEARUを強化できる大学の新規加盟と加盟校のAEARUへの積極的な参画を促すために、松本紘 総長がワーキンググループ議長として提出したAEARU規定の改正について審議され、満場一致で決定しました。
後半では、AEARU総会では初めてゲストスピーカーが招かれ、Phil Baty Times Higher Education 編集局長およびKurt Deketelaere LERU 事務局長が講演を行いました。加盟大学の学長・副学長と情報交換し、活発な議論が繰り広げられました。最後には、主催校であるソウル大学のSheen Seongho 国際部副部長より、同大学が世界大学ランキングで飛躍的に上昇させることができた戦略についての講演がありました。
なお、2011年に本学が開催したAEARU漢字文化シンポジウム(第1回)が、AEARUの主要行事として継続開催することが決定されており、その第2回が台湾・清華大学で行われる次回総会に併せて開催されることとなりました。
AEARU総会出席者