第4回 京都大学発・新技術セミナー「見えてきたテラヘルツ波技術:研究の展望」を東京オフィスで開催しました。(2012年2月9日)
産官学連携本部は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)と一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)との共催で、東京オフィスにおいて新技術セミナーを開催しました。
本セミナーは、非常に幅広い応用が期待されているテラヘルツ波を用いた技術について、最新の研究状況の発表とその戦略的技術の重要性、また世界各国での取り組みを説明することで、日本の今後の技術開発戦略への提言となることを期待して開催したものです。
まず、主催機関代表者等の挨拶に始まり、神戸大学 分子フォトサイエンス研究センター 富永圭介 教授による「テラヘルツ帯における凝縮相分子科学:分子間相互作用と動的挙動について」、農学研究科 地域環境科学専攻 小川雄一 准教授による「金属周期構造を用いたテラヘルツ波バイオセンサ」、牧野圭祐 産官学連携本部長による「京都大学のサイエンスの世界と社会貢献」、情報通信研究機構電磁波計測研究所 電磁環境研究室 水野麻弥 主任研究員による「テラヘルツ波を利用した有機-無機コンポジットの分析」、物質-細胞統合システム拠点(iCeMS) 田中耕一郎 教授による「テラヘルツ波新時代を切り拓く新たな学際研究の展開」の講演が続きました。
定員100名の会場は満員となり、素材開発メーカー、食品メーカー、電機メーカー、IT関連企業など、幅広い業種からの参加に、産業界の期待の高さがうかがえました。
同本部は第一線の研究者を横断的に組織化した産官学の連携を推進するため、今後もこのようなセミナーを開催していく予定です。
![]() 左から、主催者挨拶をする牧野本部長、JST 小原満穂 理事、バイオインダストリー協会 福田和彦 部長 |
![]() 左から、富永教授、小川准教授、水野主任研究員、田中教授 |