京都大学総合博物館 春季企画展「科学技術Xの謎」を開催中!(2010年5月10日)
企画展「科学技術Xの謎」
にようこそ
総合博物館の春季企画展「科学技術Xの謎-天文・医療・文化財あらゆるものの姿をあらわすX線にせまる-」を4月28日(水曜日)から開催しています。
X線というと、殆どの人は病院でのレントゲン写真や空港での手荷物検査を思い浮かべるでしょう。しかし、実は私たちの想像をはるかに超える多くの分野でX線は利用されています。
宇宙の様子、文化財の塗料の成分の分析、タンパク質の構造など、あらゆるものの形を私たちの目に映し出し、今日の幅広い学問分野を支えているのです。
身近なようでいて、その魅力を十分には理解できていないX線。日本のX線研究の原点ともいえる技術史資料の展示などを通して、X線が社会に対してどのような貢献をしてきたか、について展示しています。
開催に先立ち行った内覧会・レセプションには、学内外約70名の出席がありました。
内覧会は、岩崎奈緒子 総合博物館教授の挨拶、本企画展担当教員 塩瀬隆之 総合博物館准教授によるX線の歴史、展覧会の構成等に関する解説の後、古代エジプトの「鳥の木乃伊(ミイラ)」が特別に展示され、エックス線の撮影・解析の結果、古代エジプトで「学問の神」と言われた「トキ」であることの説明がありました。出席者は、貴重なX線発生装置も含めて、興味深く熱心に鑑賞しました。
大西有三 理事・副学長の挨拶で始まったレセプションは、本企画展に多大なるご協力をいただいた株式会社島津製作所から、小脇一朗 常務取締役の挨拶がありました。
なお、会期中には、期間限定(5月12日(水曜日)~6月13日(日曜日))で、X線でみる「マリア十五玄義図」と「鳥の木乃伊」の展示を特別に行います。
会期は、8月29日(日曜日)までです。
![]() 塩瀬准教授の解説(内覧会) | ![]() ミイラの解説(内覧会) |
![]() X線実験に必要な3つの装置(明治29年) | ![]() 展示会場の様子(内覧会) |
![]() 大西有三 理事・副学長の挨拶(レセプション) | ![]() 小脇一朗 常務取締役の挨拶(レセプション) |