原子炉実験所一般公開を実施しました。(2010年4月3日)
原子炉実験所では、毎年恒例の原子炉実験所一般公開を実施しました。開花が遅れていた桜も満開となり、お天気にも恵まれて、地元熊取町を中心に、例年を大幅に上回る738名の参加がありました。
本年度の一般公開では、原子炉施設の見学会、科学実験・工作コーナーでの科学体験、ビデオを使った当実験所の研究紹介を行いました。
施設見学では、昨年に引き続き、自由に見学場所を選べるアラカルト方式により、研究用原子炉(KUR)、廃棄物処理棟およびFFAG加速器を見学されました。特に、本年度より運転再開を予定しているKURについては、例年を大幅に上回る531名の方が見学され、中性子を使ったガン治療をはじめとする最先端の研究活動を紹介しました。
科学実験・工作コーナーでは、かんさいアトムサイエンス倶楽部(日本原子力学会関西支部)との共催による霧箱工作実験と自然放射線測定コーナー、原子燃料工業株式会社の協力による電子線照射利用展示、関西原子力情報ネットサーフィンの協力によるパネル展示を通じて、放射線を実際に目で見てもらったり、私たちの身の回りにある放射線や日常生活の中での放射線利用について紹介したりしました。
今後ともこのような機会を通じて、地域住民の方だけではなくより多くの方に、原子力とそれを支える基礎的な科学への理解の場を提供して、当実験所における研究活動について理解と協力が得られるよう努めることとしています。
![]() 施設見学コーナー「KUR炉室」見学風景 | ![]() 科学実験体験コーナー「霧箱工作」風景 |