京都大学学術映像コンペティション実行委員会(委員長:伊藤公雄 文学研究科教授)は、2009年学術映像コンペティション授賞式および受賞作品鑑賞上映会を開催しました。
授賞式は、審査員の藤原洋 IRI代表取締役、松本紘 総長、江﨑信芳 理事・副学長、塩田浩平 理事・副学長、吉川潔 理事・副学長、関係部局長および相互に関連する企画の総合博物館「学術映像博2009」 実行委員長大野照文 総合博物館長、第13回京都大学国際シンポジウム委員長田中耕司 地域研究統合情報センター長等臨席のもと、10グループの受賞者および共同制作者を招いて実施しました。
伊藤委員長による学術映像コンペティションの講評では、国内外から200本(国外100本)を越えるエントリーがあった旨の説明がありました。類を見ない試みである学術映像コンペティションへの内外の関心の高さが伺えます。学術映像大賞『Carnival King of Europe』をはじめ、学術映像優秀賞2本『バッタは死んだふりでカエルから逃れられるのか』および『「ひので」で観測した太陽と電磁流体シミュレーション』を含む入選15本、奨励賞5本を含む準入選7本を順に発表し、松本総長による賞状授与を行いました。
学術映像大賞『Carnival King of Europe』の制作者Giovanni Kezich氏(Museo degli Usi e Costumi della Gente Trentina<イタリア>)からは、歴史ある京都で学術映像コンペティションという新しい試みがはじまったこと、ヨーロッパ各地域で行われるカーニバルに類似した諸相があることを捉えた映像が、地域・文化や学術分野を越えて大賞に選ばれたことに対して謝辞を述べられました。
最後に松本総長から、受賞者に対して祝辞がありました。また、映像出品という協力をいただいた全ての出品者、そして後援・協力者に対して感謝の意を述べました。大賞・優秀賞作品それぞれへの講評ののち、今後もコンペティションを含む学術映像への取り組みが新しい研究分野を開拓し、学術の発展と社会への貢献を果たすことに期待を寄せての閉会の言葉で締めくくりました。
その後、会場を移して昼食会を行い、受賞者・出席者が作品内容や学術映像について、授賞式に引き続く楽団演奏の中、和やかな雰囲気で歓談されました。続いて、約4か月続いた展覧会「学術映像博2009」最後のイベントとして、総合博物館内の学術映像博2009映写スペースで受賞作品の鑑賞上映会を実施しました。受賞出席者による作品解説および会場からの質疑応答が、閉館時間いっぱいまで闊達に行われました。
![]() 伊藤委員長の挨拶 | ![]() 大賞受賞者Giovanni Kezich氏と松本総長 |
![]() 博物館で実施された鑑賞上映会 |
関連リンク
- 学術映像コンペティション
http://inet.museum.kyoto-u.ac.jp/japanese/event/competition_jp/index.html - 学術映像博2009
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/event/content0042.html - 京都大学国際シンポジウム
/ja/research/international/symposium/index.htm