企画展「学術映像博2009」
の入口
総合博物館の秋季企画展「学術映像博2009」が8月5日(水曜日)から開催されています。
学術映像博は、研究用の映像と、映像に関わる研究者の実践を広く紹介し、学術と映像の関係を考えるための試みを披露しています。研究者の映像実践の核「のこす」「よみとる」「あらわす」というキーワードを羅針盤として、会場では、霊長類学、アフリカ大陸、南極観測、フィールド科学、生命科学等の学術映像の上映・イベントを開催します。
また、開催を記念して、8月5日から8日までをオープニングイベント週間として、対談、レセプション、フィルム映画の上映とトーク等を行いました。
5日、映画「劔岳 点の記」監督の木村大作氏を迎えて、当館の大野照文 館長と対談「木村大作・映像を語る」を開催しました。
映画「劔岳 点の記」の予告編および「劔岳」秘蔵メイキング映像を上映した後始まった対談で、木村大作 監督は、映画を作るうえでの俳優・スタッフ全員の仲間意識の大切さ、集中力の必要性、なぜ空撮、CG(コンピュータグラフィックス)を使わないのか等を熱く語られました。また、撮影中の裏話など約90分のお話に、立ち見を含む約130名の参加者からは、「力強い人生・生きがいを感じます。元気の出る対談でした。監督の人柄を知ることができたことに大変満足しました。もう一度、映画を見たくなりました。」等の感想が寄せられました。
7日、オープニングレセプションを開催し、学内外約70名の出席がありました。
松本紘 総長の挨拶で始まったレセプションは、本企画展に多大なるご協力をいただいたシャープ株式会社経営企画室 宮田宗一 参与、京都駅ビル開発株式会社京都劇場 鳥越政和 副支配人、京都府歯科医師会 平塚靖規 会長等の挨拶、三味線の演奏があり、出席者は学術映像の世界を少しでもイメージすることができるよう展示品、パネル、映像等を鑑賞しました。
8日、映画「森の学校」上映およびトークイベントを開催しました。
原作者の河合雅雄 京都大学名誉教授および監督の西垣吉春氏をお招きしてのトークイベントを中に挟んでの2回の映画上映には、合わせて約120名の参加者があり、多くの親子連れが目立ちました。映画は、昭和10年代初頭の丹波篠山を舞台に、やんちゃな子供たちが自然の中で遊ぶ風景に、その大切さを呼び掛けています。映画を見た子供たちからは、「緑が多かった。良かった。」等の感想が寄せられました。
会期は、12月13日(日曜日)までです。
![]() レセプション 松本紘 総長(左)、 大野照文 総合博物館長(右) | ![]() レセプション 三味線の演奏 新内志寿氏 |
![]() トークイベント 西垣吉春氏(左)、河合雅雄 名誉教授(右) | ![]() 対談「映像を語る」木村大作氏(中央)、 大野照文 総合博物館長(右) |
![]() レセプション 乾杯 |