東京大学・京都大学合同 国際シンポジウム2009を開催しました。(2009年6月11日)
イノベーションの質が世界的に大きな構造変化を遂げ、また特許出願が量的に拡大している現代において、特許制度について各国とも制度改革と国際協力の必要性が高まっています。こうした背景を踏まえ、東京大学と合同で「東京大学・京都大学合同 国際シンポジウム2009:イノベーションにおける競争と協調 - 次世代の特許制度を考える -」を開催しました。約400人の参加者を迎え、熱気あふれるシンポジウムとなりました。
オープニングではまず、主催者である京都大学を代表して松本紘京都大学総長の挨拶があり、伝統と革新の地である京都で開催する意義が述べられ、続いて東京大学を代表して松本洋一郎 東京大学理事・副学長から、東京大学と京都大学が今後も協力していきたい、との濱田純一 東京大学総長のご挨拶が代読されました。また、ホストシティ挨拶として門川大作京都市長から本シンポジウムへの期待が寄せられました。
本シンポジウムは3つのセッションと2つのパネルディスカッション、クロージングで構成され、様々な立場から多角的な視点での問題提起や分析の講演と意見交換が行われました。約8時間に及ぶシンポジウムの最後には、「未来を創造する特許制度のための15の提言」が総括として参加者に共有され、京都大学総長顧問・全国イノベーション推進機関ネットワーク協議会会長である堀場雅夫 株式会社堀場製作所最高顧問による人類の知とイノベーション、その成果としての特許についてのコメントで締めくくられました。
シンポジウムに先立ち、松本総長を始め、鈴木隆史 特許庁長官や両大学の関係者、海外からのゲストスピーカーを交えた懇談の場も設けられ、本シンポジウムの経緯や趣旨の確認を行いました。
![]() 左から松本京都大学総長、松本東京大学理事・副学長、門川京都市長、堀場株式会社堀場製作所最高顧問 |
![]() シンポジウムに先立ち行われた懇談会の様子。左から3人目が鈴木隆史 特許庁長官。 |