白血病・骨髄異形成症候群(血液がんの一種)の原因遺伝子異常を発見-「コヒーシン」の異常が発症に重要-

白血病・骨髄異形成症候群(血液がんの一種)の原因遺伝子異常を発見-「コヒーシン」の異常が発症に重要-

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用語解説

ゲノム

ある生物のもつすべての遺伝情報、あるいはこれを保持するDNAの全塩基配列。タンパク質のアミノ酸配列をコードするコーディング(エクソン)領域とそれ以外のノンコーディング領域に大別される。

転写

DNAの塩基配列(遺伝子情報)をもとに、RNAが合成されることをいう。

タンパク質複合体

タンパク質で、複数のポリペプチド鎖が組み合わさったり、他の分子と結合した状態のもののこと

造血細胞

主に骨髄に存在し、血液中の細胞成分である赤血球や白血球、リンパ球等を生み出す細胞のこと

造血幹細胞移植

正常な血液を作ることが困難となる疾患(白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血など)の患者に対して、提供者(ドナー)の造血幹細胞を移植することにより、正常な造血の回復を図るとともに移植片による強力な抗白血病作用による白血病の根治を可能にする治療。一方で、移植の前処置や移植片対宿所病などの強い副作用も生ずる可能性がある。骨髄移植や末梢血幹細胞移植、臍帯血移植などがある。

遺伝子変異

細胞の遺伝情報を担うゲノムDNAの配列の変化。がん細胞では、染色体全体の数が増加あるいは減少する大きな構造変化・染色体数の異常から、一塩基のみが変化する変異まで、多様な遺伝子の変異が認められる。