京都人類学研究会10月例会「バリ島文化観光論再考 -バロン・ダンスの仮面に着目して」
京都人類学研究会10月例会を開催します。奮ってご参加ください。
演題
バリ島文化観光論再考-バロン・ダンスの仮面に着目して
日時
2013年10月4日(金曜日) 18時30分開演(18時00分開場)
場所
総合研究2号館 4階会議室(AA447)
- 本部構内マップ [34]
/ja/access/campus/map6r_y.htm
対象
どなたでも参加いただけます。
発表者
吉田 ゆか子(国立民族学博物館)
(第8回日本文化人類学会奨励賞受賞者)
コメンテータ
未定
発表要旨
本発表は、バリ島で観光客に向けて上演される代表的な演目であるバロン・ダンスについて、そこで用いられる仮面に着目しながら考察します。
バリの村々は御神体のバロンとランダを祀っていますが、観光ショーに登場するのは、通常それら御神体ではなく、代理品の仮面です。一見、人々が仮面を使い分け、巧みに儀礼と「世俗の観光用上演」を切り分けているかのようです。しかし実際には、観光用に作られた仮面が、次第に霊力を獲得し寺で祀られるようになったり、地元の御神体の霊力を借りていたり、御神体と共演したり、といった事例があります。観光化を契機に生みだされた大量の「非神聖・非真正」なバロンとランダも、人々と関わる中で多様な出来事を引き起こしていきます。
本発表では、これら仮面の動きを追い、バリ芸能の観光化という良く知られた現象を、モノ(仮面)の側から再考し、人間中心的な視点が見落としてきたバリ文化観光の諸相を明らかにしたいと思います。
申し込み
事前の参加予約は必要ありません。
参加費
資料代として200円いただきます。
問い合わせ
京都人類学研究会事務局
E-mail: kyojinken2012*yahoo.co.jp (*を@に変えてください)
備考
京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。