公開講演会「グローバル・イスラーム - その拡大と深化を問う -」

公開講演会「グローバル・イスラーム - その拡大と深化を問う -」

 人間文化研究機構(NIHU)プログラム「イスラーム地域研究」(早稲田大学中心拠点、東京大学拠点、上智大学拠点、京都大学拠点、東洋文庫拠点の5拠点によるネットワーク研究)では毎年、各拠点もちまわりで合同集会を行っています。今年度は京都大学拠点(大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター)が担当し、以下の要領で公開講演会「グローバル・イスラーム - その拡大と深化を問う -」を行います。
  皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

NIHUプログラム・イスラーム地域研究
2009年度第1回合同集会

日時

2009年7月11日(土曜日) 14時00分~17時30分

会場

京都大学百周年時計台記念館・百周年記念ホール

プログラム

第1部 14時00分~14時30分

京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)紹介
「イスラーム地域研究とグローバル・イスラーム - 国際組織の研究から -」
報告者: 小杉泰(センター長、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)

 休憩 14時30分~14時45分

第2部 14時45分~17時30分

公開講演会「グローバル・イスラーム - その拡大と深化を問う -」

趣旨:1990年代以降グローバル化の波が至るところで顕在化し、情報伝達手段、輸送手段の高速化に伴い、地域が激的に世界とつながり、世界からの影響を大きく受けるようになった。イスラームもこの間、さまざまな局面でグローバル化が急速に進行し、それに関連して従来の常識では把握できない事態が生じている。たとえば、急進的組織がインターネットを利用しつつ世界規模で情報をやりとりしていることが分かりやすい例である。こうしたグローバル化状況にイスラーム地域研究がどのように対応するのかは喫緊の課題であろう。本講演会では、ネットを縦横無尽に利用する急進派の動向、近年グローバルに展開し、特に資本主義経済の危機のなかで注目を浴びるイスラーム金融、さらにグローバル状況のなかでのスーフィズムのあり方や、大きな地域的潜在力を秘めた現代アフリカのイスラームを採り上げることでグローバル・イスラームを多角的に捉えることを目指す。

講演(1):
東長靖(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授)
「現代イスラームの霊性と広域タリーカ」
 
講演(2):
坂井信三(南山大学人文学部教授)
「現代西アフリカの社会とイスラーム - ナイジェリアとセネガルの場合 -」
 
休憩 15時45分~16時00分
講演(3):
武藤幸治(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋マネジメント学部教授)
「なぜイスラーム金融は成長するか」
 
講演(4):
保坂修司(近畿大学国際人文科学研究所教授)
「自爆か殉教か - 現代の聖戦 -」