京都大学産官学連携センター
NEDO光集積ラボラトリー
「NEDO光集積ラボラトリー」では、将来の先端分野や融合分野の技術を支える人材を育成することを目的として、光技術を中心とした分析・計測、材料加工、計算科学等に関する公開セミナーを開催しております。今回は、新規材料の開発をささえる例として、ソフトマターのシミュレーションと多孔質無機材料を取り上げました。
京都大学工学研究科の山本量一先生より、複雑な流体やソフトマターの移動現象に対して有効な「マルチスケールシミュレーション法」の開発に関してご紹介いただきます。これはメソスケールモデルに分子構造などのミクロな情報を、いかに効果的に反映させて、効率よくシミュレーションを実施するかという課題への挑戦です。また同じく工学研究科の藤田晃司先生より、ゾル-ゲル法による非シリカ系酸化物への多孔構造形成と制御、ならびに材料内部の界面や表面を利用した機能化に関するお話を伺う予定です。ふるってご参加ください。
日時
平成21年5月28日(木曜日) 13時15分~16時30分
場所
JSTイノベーションプラザ京都1階セミナー室
〒615-8245 京都市西京区御陵大原1-30
http://www.kyoto.jst-plaza.jp/access/index.html(外部リンク)
参加対象者
企業・大学等の技術者・研究開発者(専門分野は不問) 40名程度 先着順
申込み方法
以下の内容を事務局 杉渕(連絡先: sugi*icc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください))までご連絡願います。
(1)氏名 (2)所属・役職 (3)連絡先(電話番号、e-mailアドレス)
参加費
無料
プログラム
13時15分~13時20分 | 挨拶 平尾一之教授 京都大学大学院工学研究科(NEDO光集積ラボラトリー総括責任者) |
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13時20分~14時50分 |
講演1: 「ソフトマターの計算機シミュレーション: メソスケールの計算科学」 ソフトマター(高分子やコロイド系など)では、注目すべき空間・時間のスケールが、原子・分子のミクロなスケール(~nm)に比べて桁違いに大きいメソスケール(μm~mm)であることが多い。本講演ではコロイド分散系を題材にして、メソスケールの計算科学のこれまでの発展と今後の展望について述べる。 |
15時00分~16時30分 |
講演2: 「金属酸化物の多孔構造制御と界面を利用した機能開拓」 シリカガラスファイバーの作製技術や酸化物薄膜の成長技術の進展が、新しいテクノロジーを開拓したように、革新的なプロセス技術の開発は酸化物の機能を開拓する上で重要である。本講演では、非シリカ系酸化物を中心に、ゾル-ゲル法による制御された多孔構造の形成と制御、ならびに、バルク体内部の界面を活用した機能化に関する研究を紹介する。 |
問合せ先
NEDO光集積ラボラトリー事務局(水島)
Tel/Fax: 075-383-3093/3029
e-mail: mizushima*icc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)