学術情報メディアセンターセミナー「歴史経済資料の復元と利用」

学術情報メディアセンターセミナー「歴史経済資料の復元と利用」

 京都大学学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めてざっくばらんな議論を行う機会として、月例セミナーを開催しております。

  3月17日の学術情報メディアセンターセミナーでは、「歴史経済資料の復元と利用」をテーマに、香川大学図書館・情報機構 総合情報センター准教授 林敏浩氏、青森公立大学経営経済学部教授・一橋大学名誉教授 松田芳郎氏、東京国際大学経済学部教授 菅幹雄氏をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしております。

開催要項

日時 2009年3月17日(火曜日) 16時30分~18時30分
場所 京都大学 学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)
参加費用 無料
参加申込み 不要
問い合わせ 京都大学 学術情報メディアセンター 仙田 徹志
TEL: 075-753-7464
Eメール: senda*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

プログラム

16時30分~17時30分

講演者: 仙田 徹志(京都大学学術情報メディアセンター 准教授)
林 敏浩(香川大学図書館・情報機構 総合情報センター 准教授)
講演題目: 京都大学所蔵の戦前期農家経済調査の復元と利用
講演概要:  京都大学には、戦前期の京都帝国大学時代に、農学部農林経済学教室によって実施された複数の農家調査が所蔵されている。貴重な資料の劣化あるいは散逸を 防ぐためのデジタル化は必須となっているが、その一方で、数値情報を含む経済調査の場合には、単にデジタル化をするだけではなく、デジタル化した資料を多 くの利用者に解析してもらえるような利用方法の開発が望まれる。本報告では、挑戦的萌芽研究「戦前期農家経済調査の体系的保存と有効活用の基盤確立」の1年目の研究経過報告として、京都大学所蔵の資料を対象に、その復元と利用に向けた現状と課題について報告する。

17時30分~18時30分

講演者: 松田 芳郎(青森公立大学経営経済学部 教授・一橋大学名誉教授・東京国際大学名誉教授)
菅 幹雄(東京国際大学経済学部 教授)
講演題目: 中国における戦前期農家経済調査の復元と利用
講演概要:  中国における戦前期農家経済調査にロッシング・バックが実施した農家経済調査がある。この農家経済調査は、中華民国時代に南京金陵大学教授であったロッ シング・バックが行ったものであるが、戦後の体制転換を経て、現在は南京農業大学に移管・所蔵されたものである。現在、東京国際大学と南京農業大学の国際共同研究によって、その復元と利用が実施されており、本報告では、中国における戦前期農家経済調査の復元と利用の現状と課題について報告する。
主催: 京都大学学術情報メディアセンター