肺移植手術の再開について(平成20年5月20日)

肺移植手術の再開について(平成20年5月20日)
京都大学医学部附属病院
  • 本院の肺移植手術については,平成18年3月21日の「脳死肺移植術中脳虚血事例」の発生以来自粛しています。
  • 平成18年10月10日で報告された外部委員を含む「脳死肺移植術中脳虚血事例」調査委員会の報告書の提言などに基づき,医療安全管理部を中心に関係科部で「特にチーム医療の在り方(患者情報の共有,カンファレンス,手術中の責任分担・手順等)」について詳細に見直し確認を行うなど再開の準備を進めてきました。
  • 平成19年10月1日,和田呼吸器外科教授定年退職の後任として岡山大学から伊達洋至が就任し,同教授は国内術者では最も多くの肺移植手術を経験(国内63,海外36 計99例)しており,再開準備がより具体的に進められ,「肺移植手術におけるレシピエント安全管理指針」第二版の完成や関係診療科各部門の能動的な協力関係が確立されたと判断され,平成20年2月14日に医の倫理委員会に移植再開を申請しました。
  • このたび,5月2日付けで医の倫理委員会から承認があり,病院協議会及び医学研究科教授会等に報告し再開することとなりました。
  • 今回の承認は,生体肺移植の総論に関するものであり,脳死肺移植は含まれません。
  • 各症例ごとに,個別に医の倫理委員会に申請し,実施することになります。
    現在,1名の生体肺移植の実施が申請されています。

 

  • 朝日新聞(5月21日 14面)、京都新聞(5月21日 1面および28面)、産経新聞(5月21日 24面および29面)および読売新聞(5月21日 33面)に掲載されました。