「心臓血管外科診療の医療安全と質に関する事例調査報告書」に係る病院長コメント(2008年4月7日)
京都大学医学部附属病院
本報告書において、「京大病院において、患者に対する医療安全が本当に担保されているのか問われている。」など大変厳しいご指摘をいただいたことについて、厳粛に受け止めています。
本院においては、平成18年12月に心臓血管外科手術を自粛することを決定した以降、(1)診療科長に診療担当副病院長を据え、同科の責任体制を強化し医療安全管理部と協力して、(2)外部サポーターの立ち会いを要請し、その指導の下で、(3)術前び術後に綿密なカンファレンスを行い、(4)麻酔科等関係診療科を始め、看護師その他のコ・メディカルとのコミュニケーションを良くして、全スタッフが一丸となってチームとしての連携を図りつつ、問題点の解消に努め手術の再開をしてきたところです。
また、病院全体としても医療の安全に関することはもちろん、臨床における倫理に関しても、専門的に検討する委員会の設置やパンフレットの作成・配布、講演会の開催などの取り組みも積極的に行ってまいりました。今後とも、一層安全で質の高い医療に取り組む所存であります。
京都大学医学部附属病院長
中村 孝志
- 朝日新聞(4月7日夕刊 13面)、京都新聞(4月7日夕刊 1面)、産経新聞(4月7日夕刊 12面)、毎日新聞(4月7日夕刊 10面)及び読売新聞(4月7日夕刊 12面)に掲載されました。