学術情報メディアセンターセミナー 「流体工学における数値シュミレーション」

学術情報メディアセンターセミナー 「流体工学における数値シュミレーション」

京都大学学術情報メディアセンターでは,月に一度,各分野でご活躍の講師をお招きし,それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき,参加者を含めてざっくばらんな議論を行う機会として,月例セミナーを開催しております.
5月27日の学術情報メディアセンターセミナーでは、九州大学の内田 孝紀氏、名古屋大学の山本 義暢氏をお招きし、ご講演いただきます.
学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしております.

開催要項

日時

2008年5月27日(火曜日)16時30分~18時30分

場所

京都大学 学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

参加費用

無料

参加申込み

不要

問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター 平岡 久司
TEL:075-753-7444
hhiraoka *media.kyoto-u.ac.jp( *を@に変えてください)

主催

京都大学 学術情報メディアセンター

プログラム

講演者:内田 孝紀 氏(九州大学 応用力学研究所 大気流体工学分野 助教)

講演題目:流体工学モデルRIAM-COMPACT(リアムコンパクト)を用いた複雑地形上の局所風況予報
講演概要:流体工学モデルRIAM-COMPACT(リアムコンパクト)を用いた複雑地形上の風況シミュレーションの現状と今後の課題などを紹介する.
また,最近話題になっているGoogle Earthとの連携についても紹介する.

講演者:山本 義暢 氏(名古屋大学 大学院工学研究科 助教)

講演題目:複雑・複合乱流物質輸送現象に関する大規模直接数値計算とその工学的応用
講演内容:原子力分野で対象とする液体金属・気液二相流及び高圧・高温高熱流束下での複雑・複合乱流物質移動現象に関する大規模直接数値計算を紹介するとともに,今後のハード・ソフト上の問題点について,流体研究者の立場から言及する.

講演者:平岡 久司 氏(京都大学 学術情報メディアセンター 准教授)

講演題目:植生を有する流れ場の1方程式LESモデルの開発
講演内容:公園、緑地、街路樹を有する都市空間での1方程式LESモデルを提案した。このモデルの特徴は、基礎方程式からsubgrid-scaleのエネルギー方程式と粘性散逸率方程式を導出した点である。基礎方程式からsubgrid-scaleのエネルギー方程式したことから、wake production項は解析的に導出され、wake dissipation項は生じないことが明らかになった。基礎方程式から粘性散逸率方程式を導出したことから、植生は粘性散逸率方程式に直接には影響を与えないことが分かった。植生模型を有する開水路実験とモデルの計算結果からモデルの検証も行った。