学術情報メディアセンターセミナー 「ネットワークと知識処理」

学術情報メディアセンターセミナー 「ネットワークと知識処理」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

このセミナーでは、木下哲男 東北大学電気通信研究所教授、五十嵐隆治 秋田大学工学資源学研究科教授をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2013年11月26日(火曜日) 16時30分~18時30分

場所

京都大学 学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

参加費用

無料

対象

どなたでも参加いただけます。

参加申し込み

不要

プログラム

講演題目 発展型システムのデザイン
講演者 木下 哲男 東北大学電気通信研究所 教授
講演概要 多様なネットワーク環境を基盤として構築される分散型情報システムは、システムに影響を及ぼすさまざまな変動に対して、システムの機能や性能を維持しながら動作することが求められるシステムである。現在、こうした性質の重要性に着目して、自律適応性、柔軟性、頑健性などの概念を背景とした様々な研究開発が進展している。本研究グループでは、これらの概念に加えて、システムの恊働性、自発性、永続性などを考慮した発展型システムと呼ぶ設計コンセプトを提唱し、その実現に向けた研究を推進している。本講演では、エージェント指向コンピューティングに基づく本研究の一端を紹介する。
講演題目 トラフィックフローで見るネットワーク
講演者 五十嵐 隆治 秋田大学工学資源学研究科情報工学専攻 教授
講演概要 本講演ではネットワークの診断に寄与し得る一方法としての、自己相似性解析を援用したトラフィックフロー解析に関しその概略を述べる。自己相似過程の程度はハーストパラメータで表される。講演では、ハーストパラメータ推定に用いられるR/S Pox Diagramに注目した方法に関し述べる。R/S Pox Diagramは当該トラフィックフローにレベルシフトが重畳されたり、周期的な要素が重畳された場合、そのDiagramに特徴的な形状が現れる。この特徴的形状、特に通常の変化から上方に大きく逸脱する上限部分と下方に折れ曲がる部分は,各々トラフィックへのレベルシフトおよび周期成分の重畳を表していて、この形状特徴を観察することでトラフィックフロー特性の同定が可能となる。ここでは低レートポートスキャン検出に提案法が有効であった事例を提示する。

問い合わせ

京都大学学術情報メディアセンター 上田 浩
TEL: 075-753-9051
メール: uep*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

京都大学 学術情報メディアセンター