京都人類学研究会4月例会「身体化の人類学から身ぶり論まで」

京都人類学研究会4月例会「身体化の人類学から身ぶり論まで」

 京都人類学研究会4月例会(文化人類学講座20周年記念講演会第1回(全5回))を開催します。奮ってご参加ください。

演題

身体化の人類学から身ぶり論まで

日時

2013年4月26日(金曜日) 18時30分~20時30分(18時00分開場)

場所

人間・環境学研究科棟 地下大講義室(B23)
/ja/access/campus/map6r_ys.htm

対象

どなたでも参加いただけます。

発表者

菅原和孝氏(人間・環境学研究科)

コメンテーター

佐藤和久氏(京都文教大学)

趣旨説明

田中雅一氏(人文科学研究所)

要旨

 身体化(embodiment)は、生のもっとも根源的な条件でありながら、文化人類学の主題として正面から取り上げられることは稀でした。本発表は二つのパートに分かれます。

 前半では、2013年4月に刊行された「身体化の人類学-認知・記憶・言語・他者」(世界思想社)の序論で提起したもっとも困難な問題に焦点をしぼります。

 その問題とは、「身体化された心」(embodied mind)に依拠して客観主義を乗り超えようとする企てが常に自然主義とのねじれた関係に巻きこまれざるをえないということです。

 後半では、メルロ=ポンティが提起した、「言語は表象の伝達ではなく、表情をおびた身ぶりである」という洞察を経験的に補強することを試みます。

 おもな素材は、南部アフリカ狩猟採集民グイの語りにおいて生起する身ぶりです。ただし、上記の編著書ですでに公にした分析を反復することは生産的ではないので、やや視点を変えて、身ぶりを対面相互行為への参与者の関係性(relatedness)に埋めこまれた非-言説的な実践として捉える道すじを素描します。

申し込み

事前の参加予約は必要ありません。

参加費

資料代として200円いただきます。

問い合わせ

京都人類学研究会事務局
E-mail: kyojinken2012*yahoo.co.jp (*を@に変えてください)

【京都人類学研究会2012年度学生幹事】
泉直亮 江原等子 川口博子 川崎弘朝 園田浩司 辻田香織 長岡慶 中屋敷千尋 松下綾日 宮木和 松井臣央 山口亮太

【京都人類学研究会2012年度代表】
高田明(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

備考

京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。