2010年度・2011年度は、研究と生活全般に関する女性研究者のニーズをできるだけ幅広く汲み上げるテーマでしたが、今年度は思い切って「婚学」に焦点を当てます。
婚学といっても、対象は未婚の方に限りません。既婚の方も含む様々な立場の大学教員にとって、結婚にまつわる昨今の社会的関心は他人事ではありません。九州大学の佐藤剛史先生をお迎えして、研究者ならではの視点で「婚学」について考えてみたいと思います。
日時
2012年11月28日(水曜日)12時00分~14時00分
場所
総合博物館3階
申し込み
事前申し込み不要
対象
教職員、学生、その他(男性含む、学内限定)、さまざまな興味やご意見をお持ちの方
内容
講演者: 佐藤剛史 九州大学農学研究院助教
-婚学って?-
「婚学」とは、結婚やコミュニケーションについての学問で、2012年4月に九州大学で初めて授業が開講されました。結婚のための活動が「婚活」としてビジネスになる時代、結婚するためのノウハウや煽り文句が様々なメディアを通じて氾濫しています。その一方で、現実には離婚率の増加や晩婚化、生涯未婚率の上昇など、経済的・社会的な問題が注目されるようになってきました。結婚するもしないも人それぞれという意見もあれば、個人の問題では済まないという意見もあり、結婚に対する価値観は、一方的な考えを押しつけあっては無駄に摩擦を生んでしまうデリケートな問題になりつつあります。
この問題を多元的・客観的に論じることは難しいですが、チャレンジングな試みとも言えそうです。興味の有無に関わらず多くの人にとって身近な問題であり、問題を掘り下げ現状に理解を深めることは研究者の本分。であればこそ、大学教員の生活と結婚に焦点を絞ることでより具体的で有意義な議論ができると思います。
佐藤剛史 九州大学農学研究院助教 プロフィール
【経歴】
2002~2003年 日本学術振興会特別研究員
2003年~ 九州大学大学院農学研究院助手
【学歴】
~2001年 九州大学 生物資源環境科学研究科 農政経済学専攻
~1998年 福岡教育大学 教育学研究科 社会科教育専攻
~1996年 福岡教育大学 教育学部 中学校教員養成課程社会科
- 九州大学研究者情報ホームページ
http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001662
問い合わせ先
女性教員懇話会事務局
E-mail: female-jimgroup*sys.bot.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
主催
女性教員懇話会
協力
京都大学女性研究者支援センター