学術情報メディアセンターセミナー 「最新の高性能計算技術による大規模高速電磁場解析」

学術情報メディアセンターセミナー 「最新の高性能計算技術による大規模高速電磁場解析」

 京都大学学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 12月27日の学術情報メディアセンターセミナーでは、工学研究科 濱田昌司 准教授にご講演いただきます。

 学内外を問わず、多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2011年12月27日(火曜日) 16時30分~18時30分

場所

京都大学学術情報メディアセンター 南館2階 202 マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください)

参加費用

無料

参加申し込み

不要

プログラム

16時30分~17時30分

講演者: 濱田 昌司 (京都大学大学院工学研究科 准教授)
講演題目: GPUを用いる高速多重極間接境界要素法による人体モデル内電界計算
講演概要: 電磁環境問題や医療応用の観点から、MR画像より作成した人体ボクセルモデルを対象に、低周波磁界や電極電圧印加時の誘導電界計算手法の性能向上研究を行っている。計算法には構造格子用の間接境界要素法を用い、高速多重極法により高速大容量化をはかり、GPUによりさらなる計算速度の向上を達成している。本講演では主に、PC上の複数GPUで動作する高速多重極法コードの概要と、生体内電界計算の各種応用について紹介する。

17時30分~18時30分

講演者: 岩下 武史 (京都大学学術情報メディアセンター 准教授)
講演題目: 幾何マルチグリッド法による大規模並列高周波電磁場解析
講演概要: 複数のマルチコアプロセッサから構成されるクラスタシステム上における高周波領域の大規模電磁場有限要素解析について紹介する。線形方程式の解法として、幾何マルチグリッド法を前処理とする反復法を用いる。乗法シュワルツスムーザの並列化のために、複数の並列順序付け法を用いるハイブリッド並列順序付け法を提案する。京都大学学術情報メディアセンターのスーパーコンピュータ上において、1024コアの使用により約8億自由度のFull-wave解析を250秒で実現した結果について紹介する。

※懇親会はありません。

問い合わせ

京都大学学術情報メディアセンター 岩下 武史
TEL: 075-753-7430
E-mail: iwashita*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

京都大学学術情報メディアセンター