開催趣旨
我が国の地域社会は、人口減少や地域産業の衰退等により生活機能や公共サービスが低下するなど依然として厳しい状況が続いています。このため、個々の都市・地域の資源や特徴を活かし、生活環境の維持改善や産業活動の活性化等を図り、都市・地域を再生することが課題となっています。その際、行政、住民、企業等様々な関係者が協働することにより、魅力あるまちづくり・地域づくりを推進することが求められています。
このセミナーでは、政策立案の現場で活躍する担当者や研究者を招いて、都市・地域再生の現状と課題について分かりやすく解説するとともに、対応方策について明らかにしていきます。
開催日時
第1回 3月12日(金曜日) 19時00分~20時30分
第2回 3月16日(火曜日) 19時00分~20時30分
第3回 3月23日(火曜日) 19時00分~20時30分
第4回 3月26日(金曜日) 19時00分~20時30分
場所
キャンパスプラザ京都4階第4講義室(90席)
概要
第1回 「地域活性化の現状と課題~中心市街地活性化を中心に」
徳永政道 内閣官房地域活性化統合事務局参事官
大規模集客施設の郊外化等を背景として地方都市の中心市街地の衰退が言われて久しいですが、近年、リーマンショック以降の景気後退や少子高齢・人口減少の進展により総需要がさらに落ち込んでおり、大都市中心部の商業機能にまで影響が及んでいます。
このような厳しい状況下で、個々の市町村が中心市街地の賑わいを取り戻すために奮闘している事例を通して、地域活性化のためのまちづくりのあり方について考えます。
第2回 「景観とまちづくり」
岸毅明 国土交通省都市・地域整備局公園緑地・景観課景観・歴史・文化環境整備室長
近年、景観を活かした都市の再生などに取り組む地域がある一方、都市化の進展等に伴い古くから残されていた街並みが失われつつある地域もあります。景観は、地域の自然、歴史、文化、人々の暮らし、法制度など、様々な事柄を背景として形成される総合的なものであり、景観を活かしたまちづくりを進めるには、行政、事業者、市民等の協働が欠かせませんが、必ずしも容易ではありません。
そこで、良好な景観の形成に向けた各地の取組事例等を通じて景観まちづくりの現状と今後の展望等について考えます。
第3回 「地域の都市再生における外部人材『よそもの』の役割」
丸谷浩明 財団法人建設経済研究所研究理事 前 京都大学経済研究所教授
地域の都市再生には人の活動と役割が重要であることは言うまでもないことです。
地元の人が主役なのは当然ですが、外部人材による様々な支援や助言、刺激や下支え、そして時には地元の人と連携したリーダーシップの発揮も有効であり、必要であることが多いと考えられます。
都市再生活動の実例を踏まえて「よそもの」の役割を考えていきます。
第4回 「住民等のまちづくりへの参加・協力意識及びその促進要因」
横田正文 京都大学経済研究所教授
都市・地域の活性化を図るためには、住民等のまちづくりへの積極的な貢献が求められています。一方、ボランティア活動に対する関心は高い反面、実際の活動には結び付いていないのが現状です。
そこで、鳥取県倉吉市等で実施したアンケート調査の結果を取り上げ、住民のまちづくり活動への参加意識やその促進方策、まちなみ景観の保全に対する意識、中心街の店舗利用の意思やその促進方策等について考えます。
参加申込方法
参加ご希望の方は、「都市再生・地域再生の現状と課題 参加申込」と明記のうえ、
- ご参加希望のセミナーの回
- ご氏名
- ご連絡先(住所・電話番号・E-mailアドレス)
を記入し、各回の前日までに、下記の宛先へE-mail、FAX、往復はがきのいずれかでお申し込みください。
また往復はがきによる申し込みについては、返信はがきに必ず宛名及び住所を記入してください。
なお参加者の情報は、適切に保護をし、本シンポジウムの開催、受付の目的以外には利用いたしません。
先着順(90名)に受け付けをし、定員に達した時点で締め切らせていただきます。受付完了時にはご連絡先に通知いたします。
参加費
無料です。ご関心のあるテーマの回、すべてご参加いただけます。
お申込・問合せ先
〒606-8501
京都市左京区吉田本町 京都大学経済研究所 先端政策分析研究センター
TEL: 075-753-7175
FAX: 075-753-7178
Email: caps_seminar*kier.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
開催案内サイト
http://www.kier.kyoto-u.ac.jp/caps/activity/event/mar_2010.htm