京都大学産官学連携センター
NEDO光集積ラボラトリー
「NEDO光集積ラボラトリー」では、将来の先端分野や融合分野の技術を支える人材を育成することを目的として、分析セミナーおよび計算科学に関するセミナーを開催してきました。先端技術の発展と関連性が進展している中で、毎回とらせていただいたアンケートのご要望を考慮し検討した結果、平成21年から「NEDO光集積ラボラトリー公開セミナー」と改称し、光、ナノテク材料、環境、エネルギー、バイオ等々の最近のトピックスを、「分析・測定」、[計算科学」や「ナノテク材料・加工技術」の切り口で取り上げ、従来通りシリーズで開催していくことにしました。
今回はその第5回目として計算科学の情報関係である、確率共鳴とゲームソフトに関する話題を取上げました。確率共鳴は信号処理技術として、神経系や生体系にも確認されている現象で、いろいろな分野への展開が研究されています。京都大学の五十嵐先生にご講演いただきます。また、北陸先端科学技術大学院大学の飯田先生には、名人を超える将棋ソフトの開発や、良いゲームとは何かについて、独自の研究を展開されておられます。脳の不思議に迫る切り口で、お話をうかがう予定です。ふるってご参加ください。
日時
平成21年7月30日(木曜日) 13時15分~16時30分
場所
JSTイノベーションプラザ京都
〒615-8245 京都市西京区御陵大原1-30
http://www.kyoto.jst-plaza.jp/access/index.html
参加対象者
企業・大学等の技術者・研究開発者(専門分野は不問) 40名程度 先着順
申し込み方法
以下の内容を事務局杉渕(連絡先:sugi*icc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください))までご連絡願います。
(1)氏名 (2)所属・役職 (3)連絡先(電話番号、e-mailアドレス)
参加費
無料
プログラム
13時15分~13時20分 | 挨拶 平尾 一之 教授 京都大学大学院工学研究科(NEDO光集積ラボラトリー総括責任者) |
13時20分~14時50分 | 講演1 五十嵐 顕人 准教授 京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻 題目: 「確率共鳴とその応用」 概要: 確率共鳴とは、雑音の加わった信号をある種の処理系に入力すると、雑音強度が適切な場合に、出力信号の雑音を抑えられるという現象である。実際に神経系、生体系などで確認されており、信号、画像処理等に応用する試みがなされている。確率共鳴の基礎と応用について説明する。 |
15時00分~16時30分 | 講演2 飯田 弘之 教授 北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科 題目: 「ゲームの魅力」~新たな学際領域研究の展望~ 概要: ゲームソフトの開発をはじめとするゲーム情報学の研究を通して、ゲームの魅力の一つに「スリル観」があり、それは情報量の推移からもたらされるという知見を紹介する。その視点にたって、ゲームを切り口として「ヒトの知の働きの解明」という新たな学際領域研究を展望したい。 |
問い合わせ先
NEDO光集積ラボラトリー事務局(水島)
Tel/Fax: 075-383-3093/3029
e-mail: mizushima*icc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)