産学連携シンポジウム実行委員会
京都大学大学院エネルギー科学研究科、エネルギー理工学研究所、工学研究科原子核工学専攻並びに原子炉実験所は、文部科学省が「21世紀COEプログラム」の評価・検証を踏まえ、さらなる拠点の発展に向け、今年度より新たに開始したグローバルCOE プログラム事業「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」を推進しています。エネルギー・環境に関する先進的で多彩な教育・研究は国内外から大きく注目されています。
今日、新しい科学技術の創造が今までになく強く求められ、大学と産業界との連携・協力が、大学の責務としての社会貢献を進める上でも、また学術研究の進展の上でも、ますます重要なものとなってきています。この度、産学連携に積極的な役割を果たすことを目的として、グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」産学連携シンポジウムを開催することに致しました。大学に蓄積された知識と技術を、産業界の生産活動のシーズとして提供するだけでなく、産業界と共同で社会のニーズを吸収・昇華して知の創造の源泉となし、新しい技術の花を開かせたいと考えています。シンポジウムでは、口頭発表とポスターで20件程度のプレゼンテーションを行います。これを機会に大学の研究成果を企業の研究開発に結びつけるようにお手伝いさせていただきます。
エネルギー科学研究科とエネルギー理工学研究所が合同で始めました産学連携シンポジウムも、21世紀COE「環境調和型エネルギーの研究教育拠点形成」プログラムの一環となる産官学連携事業としての開催を経て、今回で第7回目の開催となります。これまでの6回のシンポジウムでは、大学発ベンチャーが立ち上がり、また企業と大学との共同研究が数多くスタートしております。
参加登録は、インターネットのホームページより行っていただけるようになっております。多くの方々のご参加をお待ちしております。
開催日時 | 2008年12月19日(金曜日) 午後1時 ~ 5時 |
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会場 | 京都テルサ テルサホール |
主催 | グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」 |
共催 | 京都大学産官学連携センター |
ホームページ | http://www.energy.kyoto-u.ac.jp/gcoe/sangaku |
プログラム
第一部 : 講演
13時00分-13時10分 | 挨拶 八尾 健(エネルギー科学研究科長) |
13時10分-13時30分 | 講演 「ゼロコミッション社会を越えて -宇宙太陽発電所SPS-」 京都大学総長 松本 紘 |
13時30分-13時50分 | 講演 「原子力ルネサンスと日本の役割」 関西電力株式会社 取締役副社長 原子力事業本部長 森本 浩志 氏 |
13時50分-14時00分 | 挨拶 尾形 幸生(エネルギー理工学研究所長) |
14時00分-14時10分 | 休憩 |
第二部 : シーズプレゼンテーション
発表 18件 (各4分)
- 佐川 尚、吉川 暹 「有機・無機ナノ構造体の作製と次世代太陽電池の開発」
- 木村 晃彦 「高強度・高耐食性「スーパーODS鋼」の開発」
- 紀井 俊輝、大垣 英明 「京都大学 赤外自由電子レーザー(KU-FEL) ~小型・高輝度電子線線形加速器~」
- 後藤 琢也、萩原 理加 「中温作動型大容量リチウム金属二次電池」
- 野平 俊之 「溶融塩中でのシリカ直接電解還元法によるシリコン製造」
- 後藤 琢也 「ボロンドープダイヤモンド電極を陽極とする還元プロセス」
- 今谷 勝次 「材料の不均質性に着目した準微視的変形挙動の解析と評価」
- 宮地 悟代、宮崎 健創 「フェムト秒レーザーアブレーションによるナノ加工技術」
- 瀬木 利夫、松尾 二郎 「量子ビームによる先端加工・計測技術」
- 作花 哲夫 「長いナノ秒パルスを用いた液中その場でのレーザー誘起ブレークダウン分光法の現状」
- 小瀧 努 「酵素機能変換によるバイオエタノール高効率生産」
- 日比野 光宏 「高速充放電リチウムイオン二次電池のための酸化物/炭素複合電極材料の開発」
- 日比野 光宏 「欠陥ペロブスカイト型電解質を用いた一室式燃料電池の開発」
- 八尾 健 「銀微小球被覆アパタイトマイクロカプセルの開発」
- 八尾 健 「生体活性チタン-ナノアパタイト核複合材料の開発」
- 香山 晃 「エネルギー理工学研究所の産学連携活動「ADMIRE計画」」
- 笠田 竜太 「ADMIRE計画において共用可能な装置の紹介 - イオン加速器と電子顕微鏡をはじめとする材料特性評価装置群 - 」
- 檜木 達也 「ADMIRE計画への参加方法 - 大学の保有する装置の無償利用のために - 」
ポスター発表 上記発表内容の詳細を展示
以上 (講演者敬称略)