このたび、財団法人稲盛財団及び京都大学は、京都大学稲盛財団記念館の竣工を記念し、以下のとおりシンポジウムを開催しますのでお知らせいたします。
趣旨
18世紀後半の産業革命以来、人類は急激に工業化社会を推し進めてきた。そして20世紀に入り、ますます発展した科学技術のお蔭で、人類は便利で豊かな生活が送れるようになった。しかし一方では、飽くなき利便性や豊かさを求めて人類が大量生産、大量消費を行ってきた結果、21世紀になって地球環境問題や人心の荒廃が一気にクローズアップされ、人類の未来に対する危機感が声高に叫ばれるようになった。
今後人類が存続し持続型社会を構築していくためには、多少の経済発展は犠牲にしてでも、地球環境を守ることを最優先していかなければならない。そのためには利便性や豊かさを欲望の赴くまま過度に追い求めるのではなく、足るを知るこころ、世のため人のために尽くす利他のこころ、といったものを涵養し、新たな哲学的パラダイムを構築していかなければならない。
京都賞の理念には「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて、初めて安定したものになる」と謳ってある。その京都賞の理念と意義について改めて考える最初の機会として、三人の京都賞受賞者が一堂に会し、人類の未来を拓く「知」(科学技術)と「こころ」(精神的深化)の調和について語ってもらう。
日時
平成20年11月16日(日曜日) 14時00分~16時30分 (受付開始 13時30分)
会場
京都大学 「稲盛財団記念館」 3階 大会議室
京都市左京区吉田下阿達町46 (吉田キャンパス川端近衛南東角)
テーマ
「知とこころの調和が未来をひらく」
プログラム
13時30分 | 受付開始 |
14時00分 | 開会 歴代受賞者からの映像メッセージ (10分) 基調講演 (10分) 稲盛財団 会長 井村 裕夫 氏 (京都大学 元総長) パネルディスカッション (120分) コーディネーター: パネリスト: 第24回京都賞受賞者 リチャード・M・カープ 博士 (先端技術部門、コンピュータ科学者) アンソニー・J・ポーソン 博士 (基礎科学部門、分子生物学者) チャールズ・M・テイラー 博士 (思想・芸術部門、哲学者) 京都賞委員会 委員長 甘利 俊一 氏 (理化学研究所 脳科学総合研究センター 特別顧問) |
16時30分 | 閉会 |
申込方法
住所・氏名・年齢・職業・電話番号(FAX番号・メールアドレス)を明記の上、EメールまたはFAXでお申込みください。
稲盛財団 京都賞シンポジウム係
E-mail: forum*inamori-f.or.jp (*を@に変えてください)、 FAX: 075-353-7270
(シンポジウムに関する問合せ TEL: 075-351-0972)
申込締切
2008年11月6日(木曜日) 必着
定員100名 (応募者多数の場合は、抽選。当選者の発表は入場票の発送をもって代えさせていただきます)
主催
財団法人稲盛財団、京都大学