第2回 食と農の安全・倫理シンポジウム ~食品汚染事故から学ぶ危機管理~
寄附講座「食と農の安全・倫理論」では寄附プロジェクト研究を組織し、食品由来のリスク管理システムや、農学倫理、農業・食品産業倫理、リスク・食品・科学に関するコミュニケーションについて研究を進めています。今年4月の第1回シンポジウムでは、食品安全確保に必要な仕組みや科学的データについて、行政、研究、企業、それぞれの立場から話題提供いただきました。
第2回目シンポジウムは、危機管理問題をとりあげます。近年の食品事件のなかで、食品事故発生時の緊急事態対応に大きな課題があることが明らかになってきました。迅速な情報統合や判断はできていたか、被害の拡大防止対策はとられたか、製品の安全確保への責任はどうであったか。多数の患者をだした雪印加工乳食中毒事件、まだ記憶に新しい中国産冷凍餃子事件をとりあげ、食品事業者および行政の対応について掘り下げた検証を行っていただきます。そのうえで緊急事態対応のあり方を議論したいと考えています。今後の危機管理体制の確立の一助になれば幸いです。多数の皆さまのご参加をお待ちしています。
日時
2008年10月13日(月曜日・祝日) 14時00分~17時30分
会場
京都大学農学部総合館W100 (京都市左京区北白川追分町)
プログラム
開会あいさつ
新山 陽子 (京都大学大学院農学研究科教授)
講演
- 冷凍ギョーザ事件 -日本生協連の検証委員会が指摘したもの-
吉川 泰弘 (東京大学大学院農学生命科学研究科教授) - 社会的な緊急対応体制はどこまで整ったか
川久 通隆 (兵庫県健康福祉部健康局生活衛生課課長) - 雪印乳業食中毒事件の教訓
日和佐 信子 (雪印乳業株式会社社外取締役)
ディスカッション
座長 細野 ひろみ (京都大学大学院農学研究科寄附講座 「食と農の安全・倫理論」 准教授)
参加費
参加費は無料です。
申し込み
事前申し込みの必要はありません。
お問い合わせ
本シンポジウムについてのお問い合わせは以下にお願いします。
京都大学大学院農学研究科「食と農の安全・倫理論」 工藤春代
TEL/FAX:075-753-6339
haruyo*kais.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
- *「食と農の安全・倫理論」は、本学卒業生永井幸喜氏、株式会社ロック・フィールド、エスケー食品株式会社、株式会社明石菊水からのご寄附によって設立されています。
- *本シンポジウムは、科学研究費補助金(基盤A)「科学を基礎とした食品安全行政/リスクアナリシスと専門職業、職業倫理の確立」の共催です。