シンポジウム 心と身体から教育を考える
いじめや自殺、青少年犯罪など深刻な状況への社会的対応として、いのちの教育や心のケアの重要性が叫ばれています。けれども、「いのち」や「心」といった言葉が一人歩きしてしまい、そもそも脳や心、身体はどんな連関をもつのか?教育可能なのか?善悪の判断など価値観形成にどんな関係があるのか?など、基本的な問いに十分に応えられるだけの基礎的な研究は進んでいるとはいえません。そこでこのシンポジウムでは、哲学、脳科学、心理学、体育学、教育学などから、人間をトータルに捉える可能性や、新たな人間観に基づいた教育の可能性などを模索しつつ、議論したいと思います。そして、それぞれの研究において、いま何をなすべきか、人間科学の未来について学際的な議論の場を作っていくための第一歩となれば幸いです。
日時 : 2008年6月1日(日曜日) 13時30分-17時30分
場所 : 京都大学文学部新館第三講義室
プログラム:
開会挨拶
鈴木晶子(日本学術会議会員、京都大学)
第一部「心と身体から人間を考える」
13時30分-15時00分
- 司会 加賀谷淳子(日本学術会議会員、日本女子体育大学)
- 報告1 入來篤史(日本学術会議連携会員、理化学研究所)
- 報告2 松沢哲郎(日本学術会議会員、京都大学)
- 報告3 鈴木晶子(日本学術会議会員、京都大学)
- コメンテーター
- 今井康雄(日本学術会議連携会員、東京大学)
- 藤原勝紀(京都大学名誉教授、放送大学京都学習センター所長)
第二部「心と身体から考える教育の未来」
15時15分-16時50分
- 司会 増渕幸男(日本学術会議連携会員、上智大学)
- 報告1 大田直子(日本学術会議連携会員、首都大学東京)
- 報告2 宮寺晃夫(日本学術会議連携会員、筑波学院大学)
- 報告3 辻本雅史(日本学術会議連携会員、京都大学)
- 報告4 跡見順子(日本学術会議連携会員、東京大学)
- コメンテーター 矢野智司(京都大学教授)
全体討議
16時50分-17時20分
閉会挨拶
加賀谷淳子(日本学術会議会員、日本女子体育大学)
日本学術会議・心理学・教育学委員会「心と身体から教育を考える分科会」主催
京都大学グローバルCOE「心が活きる教育のための国際研究拠点」後援
担当部署
教育学研究科
問い合わせ先 : zxd01220*nifty.ne.jp(「*」を「@」に変えてください)