京都大学総合博物館「地質の日」記念イベント!!
「地質学」という言葉を知っていますか?地層や岩石や化石から地球やその環境、生命の歴史を調べる学問です。
「地質の日」である5月10日に総合博物館で「地質学」の面白さを体感しましょう。レクチャー、ポスター展示と解説を行います。また、「地質学」を作り上げたライエル、スミス達の古典的名著や地質図など京大所蔵の 世界的にも重要な書物も公開します。
日時:2008年5月10日(土曜日) 10時~
場所:京都大学総合博物館 ミューズ・ラボ
プログラム

10時~10時40分 | ![]() ~石から探る、むかしの天気~」 スピーカー:渡邊 裕美子(わたなべ ゆみこ) 京都大学大学院理学研究科・地球惑星科学専攻 地質学鉱物学教室 助教 |
11時~11時40分 | ![]() スピーカー:北川 博道(きたがわ ひろみち) 京都大学大学院理学研究科・地球惑星科学専攻 地質学鉱物学教室博士課程 在学 |

12時~15時 | 「地質に関係する地鉱図書館所蔵の貴重図書」の展示・大学院生によるポスター展示 この時間はスタッフが展示のガイドを行います。(展示会場:総合博物館エントランスホール) |
展示公開予定の超貴重図書(理学研究科地質学鉱物学教室図書室蔵)
- 1820年出版のスミス(W. Smith)の英国地質図
- 1830年出版のライエル(Ch. Lyell)の「地質学原理」の初版。地質学のバイブル。
- 京都大学で発行された学術雑誌「地球」第一巻
レクチャー
「インドネシア・ジャワ島における鍾乳石研究 ~石から探る、むかしの天気~」
鍾乳石は、洞窟の中で1年に数十μほどのゆっくりとしたスピードで成長をしています。
その鍾乳石中に観察される“年輪”の炭素・酸素同位体比から、過去の降雨量を読み解いていきます。


渡邊さんからのメッセージ
地球惑星科学専攻で行われている最新の研究成果とともに、『真っ暗な洞窟の中にできる鍾乳石から、明るい外の天気を探る』おもしろさを感じてもらえたらと思います!!

「瀬戸内海からゾウがでた? 網にかかったナウマンゾウ」
ナウマンゾウの化石が最も多く見つかっている 場所、それが瀬戸内海です。なぜ瀬戸内海から ゾウの化石がでてくるのか、その化石から何が 分かるのかを、特にナウマンゾウのオス、メス の違いを中心に実物化石を交えてご説明いたし ます。

北川さんからのメッセージ
動物園の人気者「ゾウ」。かつて日本 にもゾウの仲間がたくさん住んでいました。 化石を通してこの巨大な化石動物の 暮らしぶりを想像してみましょう。