家族で緊密に協⼒する⿂の発⾒

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概要

  • 動物において、親のみならず、親以外の個体も子の世話を行う種がいます。このような繁殖様式は協同繁殖と呼ばれています。協同繁殖の起源は一夫一妻の家族群と考えられており、子が親元に留まり、世話を含む様々な協力行動を行うようになったと考えられています。
  • 協同繁殖は哺乳類、鳥類などで確認されてきましたが、魚類においては東アフリカに生息するカワスズメ科の種に限られてきました。
  • 本研究では、東南アジアに生息するベタブロウノルムという淡水魚を飼育条件にて観察し、家族群のなかで、子が縄張りへの侵入者を積極的に攻撃し、親の負担を軽減していることを発見しました。また、オス親がいない巣に子が代わりに滞在し、「留守番」する行動も観察されました。これらの結果は、本種が家族で緊密に協力し合っていることを示しています。本研究から、ベタブロウノルムは、協同繁殖種であるとは言えないものの、その中間的な特徴を持つことが判明しました。
画像
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ベタブロウノルムのオス(上)とメス(下)。本種はキノボリウオ亜目オスフロネムス科の野生(ワイルド)ベタの一種であり、美しい観賞魚として有名なベタ(スプレンデンス)の近縁種である。体長は雌雄ともに、およそ3cmほどである。オスには鮮やかなエメラルド模様があることが多い。オスとメスがペアで繁殖する一夫一妻型であり、オスが作成した泡巣にメスが産卵する。オスは泡巣に留まり、卵の防衛を行う。成長した子の存在に親は寛容であり、同じ場所で生活する。
詳しい研究内容について