第1回 令和5年6月27日(火曜日)開催

議事

  1. 第4期中期目標・中期計画に係る自己点検・評価報告書(令和4年度)(案)について
  2. 令和4事業年度決算について
  3. 令和6年度概算要求(運営費交付金)について

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、伊佐委員、伊藤委員、岩井委員、上田委員、木津委員、串田委員、佐藤委員、多田委員、中西委員、西山委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、町田委員、村尾委員、森委員
欠席者: 門川委員、竹田委員、西脇委員、長谷川委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和4年度第4回経営協議会議事録(案)及び令和5年5月実施の書面審議の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 第4期中期目標・中期計画に係る自己点検・評価報告書(令和4年度)(案)について
    第4期中期目標・中期計画に係る自己点検・評価報告書(令和4年度)(案)について説明があり、審議の結果、了承された。併せて、公表までに生じた修正等については総長及び評価担当理事に一任願いたい旨説明があり、審議の結果、了承された。
  2. 令和4事業年度決算について
    令和4事業年度の財務諸表について説明があり、審議の結果、了承された。また「利益の処分に関する書類」に係る教育研究等積立金については、文部科学大臣の承認を受けることになるので、承認後の取扱いについては、前年度までと同様に役員会に一任いただきたい旨説明があり、審議の結果、了承された。
  3. 令和6年度概算要求(運営費交付金)について
    令和6年度概算要求(運営費交付金)の要求事項について説明があり、審議の結果、了承された。

報告

  1. 総長選考・監察会議からの報告について
    令和5年3月17日(金曜日)に開催された総長選考・監察会議において、総長の業務執行状況の確認が行われた旨報告があった。
  2. 第3期中期目標期間(6年目終了時)に係る業務の実績に関する評価結果について
    国立大学法人評価委員会委員長より本学へ通知のあった第3期中期目標期間に係る業務の実績に関する評価結果について報告があった。
  3. 令和4年度資金管理実績報告について
    令和4年度資金管理実績について報告があった。
  4. 令和5年度監事監査計画について
    令和5年度監事監査計画について報告があった。
  5. 令和5年度国立大学法人ガバナンス・コードについて
    京都大学における令和5年度国立大学法人ガバナンス・コードに係る適合状況等の確認について、概要およびスケジュールの報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ガバナンス・コード中に技術補助者に関する記載があるが、そのような職種の方のキャリアパスの検討状況について伺いたい。
    ●全学的な技術職員に関する企画委員会を立ち上げて検討を行っている。技術職員がいる部局からのヒアリング等を実施し、まずは今後の技術職員の配置のあり方やモチベーションをどのように高めるか、評価をどのようにしていくのかということを検討している。次に待遇改善やキャリアパスが必要になってくるところであり、議論を進めている。
    ○研究活動において、研究を主として進めている者が良い仕事をするためには、そのような補助者の質や量が関係すると思う。そのような方々の評価やモチベーション維持は非常に重要であるので、検討する体制が取られ議論が進められているようで安心した。
  6. 京都大学の男女共同参画の取組みについて
    京都大学の男女共同参画の取組みについて報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見)
    ○取組みについて、流石であると思う。なお、女性を増やした効果を発信することや女性のほか外国人等のモデルケースも意識していかれると良いと思う。
  7. 国際卓越研究大学の申請について
    国際卓越研究大学の申請について報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見)
    ○コンセプトが明快で良い。「研究力の強化」と「研究成果の活用推進」というある意味では矛盾する2つのことをプロボストとCFOの2人に明確に担わせて、そのための組織改革を行うという包括的なプランであり、国際性を意識している点も頼もしい。「国際社会からゆるぎない認知と承認を得られる研究大学」をさらに突き詰めていっていただきたい。
    ○具体的な達成目標を提示していくにあたっては、日本一というスケールではなく、世界一という目線や世界を水準として考えるようにしていただきたい。
    ○自由の学風のもと、物事の本質を極めるような学問や教育を粛々と続けて欲しい。それが結果的にカーボンニュートラルや量子科学技術といった課題を高いレベルで解決することに繋がると思う。
    ○研究や技術というと理系の話ばかりになりがちだが、京大らしさや強みは、文学、法学、経済といった文系分野の深い議論もなされていることだ。英語での発信や、それらの分野への資金配分が強化されることを期待している。
    ○新しい研究も大切だが、東京から離れた京都という地で醸成されてきた京都大学の歴史とアイデンティティを大切にしてほしい。大学が昔から培ってきた研究は守っていくべき文化の一つでもあるだろう。
    ○世界大学ランキングは欧米主導の指標となっているため、哲学的観点を含めた新たな指標を京都大学から世界へ提示していくことができないか。それが京都大学の存在感を高めることにつながり、自ずと卓越したものになるのではないか。