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Diverse and Dynamic
多様な文化や考え方を常に受け入れ、自由に学べる精神的風土を培いながら、
悠久の歴史の中に自分を正しく位置づけて堂々と振る舞う心構えを涵養する
とともに、その躍動を保証しつつ静かで落ち着いた学問の場を提供します。

D はDiverse and Dynamic。グローバル化時代の到来により、現代は多様な文化が入り混じって共存することが必要になりました。これまで強みを発揮してきた日本の均質性は、国際競争が激化する現代では時として創造力を弱め、イノベーションの育成を阻んでいると言われます。京都大学は多様な文化や考え方に対して常にオープンで、自由に学べる場でなければならないと思います。一方、急速な時代の流れに左右されることなく、自分の存在をきちんと見つめ、悠久の歴史の中に自分を正しく位置づけて堂々と振る舞うことも重要です。京都大学はその躍動を保証する静謐な学問の場を提供したいと思っています。

市民を対象とした「飛騨天文台 自然再発見ツアー」
市民を対象とした「飛騨天文台 自然再発見ツアー」

重点戦略4ー1

「京大らしさ」の継承と発展を図るために、京都を丸ごと大学のキャンパスとみなして
地域・社会と共生していく「京都・大学キャンパス計画」を推進するとともに、同計画に基づき、
行政・経済界・他大学等との連携強化による国際化を推進します。

単位互換制度の実施
1.すでに構想・実施されている「京都ビジョン2040」(京都の未来を考える懇話会)や「大学のまち京都・学生のまち京都推進計画」(京都市)と歩調を合わせつつ、「京都学」関連講義の大学間単位互換制度を推進します。
京都府・京都市等との連携
2.京都府や京都市等、また京都府下やその周辺の国公私立の施設(植物園や動物園、博物館や美術館など)との連携を図り、京都のアカデミズム*を創造し、世界へ発信します。
休止施設の再利用
3.上記連携から、観光都市京都の文化的・歴史的遺産を十分に活用するとともに、休止中の施設の再利用を通じて、外国人研究者や留学生の利用できる施設を拡充します。
研究者交流の推進
4.年俸制、クロスアポイントメント制度*テニュアトラック*システムを適宜導入ないし有効に活用しつつ、教員の利益を損ねることなく流動性を高めるとともに安定した教育研究環境を提供します。
地域・社会との交流
5.様々な言語での対話やパフォーマンスを実施する機会を増やし、外国人と市民との交流を深め、その中で学生の対話やディベートの能力向上を図り、学際性、国際性、独創性を高めます。
6.公開講座・講演会、シンポジウム、施設公開、展示会などを実施して、学生、研究者と市民、企業との交流を図ります。

重点戦略4ー2

グローバルで多様な学生を積極的に受け入れる基盤として、日本人学生と留学生との対話ができるスペースや交流の場を充実させます。

学生交流・福利厚生施設の整備
1.日本人学生と留学生との交流の場を充実させるため、日本人学生と留学生の混住が可能な施設や福利厚生施設を整備・拡充していきます。

重点戦略4ー3

将来構想等の着実な実現に向けて機動的な大学運営を行うとともに、次世代の教育学習環境の改善、組織化等による研究力向上を図るために、情報環境を整備し、それを基盤として多様な活動を俯瞰できる本学独自の仕組みを構築します。

将来構想等のダイナミックかつ着実な実現
1.大学の将来構想や組織改革等の包括的又は組織横断的課題について、トップダウンとボトムアップを調和させ、戦略の立案とその推進を図るため新たに整備した「京大版プロボスト」制により機動的な大学運営を行い、将来構想等のダイナミックかつ着実な実現に繋げます。
IRを活用した大学運営
2.大学の活動から生じる多様なデータをIR*(Institutional Research)の手法を用いて活用を図り、エビデンスに基づく教育研究現場の創意工夫を活かす企画・運営を行い、京都大学の持続的発展を支え、独創的な学際学術領域を創成するための組織改革などを推進します。
総合的な学生支援
3.様々な背景をもつ学生が、不安なく本学で教育研究に専念できるよう、カウンセリング、キャリアサポートや障害学生支援において、学生のニーズに対応した総合的な学生支援の充実を図ります。また、教育面での学生支援等については、EM*(Enrollment Management)の活用や、留学生が利用しやすい英語による情報提供などにより、支援効果を高めます。
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