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Wild and Wise
未知の世界に挑戦できる実践の場として、
学生への多様な教育研究環境を提供し、野生的で賢い学生を育成します。

W はWild and Wise。すなわち野生的で賢い学生を育てようという目標です。現代の学生は内にこもりがちで、IT機器を常時持ち歩き、狭い仲間うちだけで絶えずつながりあう傾向にあると言われています。そのため、ひとりよがりの判断でよしとしてしまう風潮が広がりつつあります。理にかなう優れた選択や行動を実施するためには、情報を正しく読み、自分ばかりでなく他者の知識や経験を総動員して自己決定する意思を強く持つことが必要です。大学キャンパスの中はもちろんのこと、それ以外にもこうした対話と実践の場を多く設け、タフで賢い学生を育てようと考えています。

「おもろチャレンジ」派遣の様子
「おもろチャレンジ」派遣の様子

重点戦略1ー1

学生主体で自発的な創意・創造性を活かせるような教育プログラムを充実させ、
学生本位の視点に立った教育の質的転換を行うため、講義・コース内容の可視化による
教育の質保証を担保するとともに、学部と大学院との柔軟な接続を図ります。

学部と大学院との柔軟な接続等
1.深い教養と高度な専門能力を持つ人材を育成するために、学部・大学院の接続(学部から修士までの一貫した教育課程の導入、学部科目再履修制など)、大学院修士課程・博士後期課程の接続(5年一貫制博士課程など)、グローバル化に対応したアカデミック・パスの検討および飛び入学・早期卒業(修了)の定着を進めます。
教育の質的転換等
2.学生の自律的な学修の促進、学生に対する学修指導等の充実および教育の国際化を図るため、科目コースツリー、科目ナンバリング*GPA制度*の導入、ジョイント・ディグリー*ダブル・ディグリー*制度の策定、国際化に対応した学事暦の実効化などを遂行するとともに、OCW*(Open Course Ware)、MOOCs*(Massive Open Online Courses)やSPOC*(Small Private Online Courses)等もさらに充実させます。
社会との接続を意識した教育内容の充実
3.世界の情勢が変化する中、社会が求める人材を育成するため、大学院生が教育を受けるにあたり基盤として不可欠な知識、研究遂行能力、論理的思考力、課題解決能力を伸長させる「大学院共通・横断教育科目*」の整備・拡充、国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センターにおけるデータ科学者の養成、国内外における教育研究インターンシップの充実等により、学生がより一層社会で活躍するための能力を伸長させます。
社会人の学び直しへの貢献
4.社会において求められる人材の高度化・多様化を踏まえ、社会人のための編入学制度や長期履修制度を推進し、多様な大学院生の入学を促進します。また、履修証明プログラムを推進し、社会人の学び直しに貢献します。

重点戦略1ー2

次世代を担うグローバル人材の育成と育成基盤の強化により、人々を導くことのできる、したたかで強靭なリーダーを育成します。

異文化を理解し国際的に活躍できる
グローバル人材の育成
1.京都大学ジャパンゲートウェイ構想*に基づく取り組み、博士課程教育リーディングプログラム*、「Kyoto University International Undergraduate Program(Kyoto iUP)*」及び短期派遣・受入プログラム等の活用により、高い教養・俯瞰力・独創力を持ち、自国・他国文化の理解に基づき、国際的に活躍できるグローバル人材を育成します。国際高等教育院附属国際学術言語教育センター(i-ARRC)において、グローバル社会に対応した革新的な言語教育を実施するとともに、優秀で学ぶ意欲の高い留学生の獲得により学生間の知的な交流の場を創出し、自国理解力および異文化理解力を養います。
グローバルに通用する起業家の育成
2.グローバルに通用する創造性・アントレプレナーシップ*に富む野心的な人材を育成するため、基礎・基盤教育を実社会とつなぐことを意図した実践的なイノベーション教育プログラムを構築するとともに、イノベーションに資する産官学連携事業を基盤として、ベンチャーマインドを持った学生、教員等に対して実践的な起業教育(指導)を実施します。

重点戦略1ー3

対話を根幹とした自学自習を促進するために、学生主体の多様な学びを支える教育学習環境を整備するとともに、人間形成の一翼を担う課外活動を支援します。

教育環境の充実
1.学生個人が自らの学びを自身で振り返りながら主体的な学びを促進するため、BYOD (Bring Your Own Device)の実現やeポートフォリオシステム*の構築など、ICTの活用をはじめ学生主体の多様な学びを支える教育学習支援環境の整備を進めます。
課外活動環境の充実
2.学生が自主的、自立的に行う課外活動を支援するため、施設を整備するなど、課外活動環境の充実を図ります。
  • グループワークやディスカッション等が可能なスペース「ラーニング・コモンズ」(附属図書館)
    グループワークやディスカッション等が可能なスペース
    「ラーニング・コモンズ」(附属図書館)
  • 「ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラム」受入れの様子
    「ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラム」受入れの様子